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「X14」というコード名を冠した新無線LAN APもお披露目!

RT100i、クラウド接続、LANマップまで!SCSKがヤマハセミナー開催

2015年11月13日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月12日、SCSKは「ヤマハ ネットワーク製品アップデートセミナー2015」を開催した。ヤマハのネットワーク機器が今年で20周年を迎えたのを記念した講演のほか、ニフティクラウドとのハイブリッドクラウド構築、最近一押しのLANマップの説明など幅広い講演が行なわれた。

ヤマハルーター生誕の誕生とメモリアルなあの製品

 セミナーの冒頭、登壇したのはヤマハルーターの開発に携わって21年になるというヤマハの広瀬良太氏。広瀬氏はヤマハルーターの初号機である「RT100i」開発までの経緯やメモリアルな機種やサービスの思い出、そしてヤマハのネットワーク機器が実現してきたことなどを振り返った。

ヤマハ 音響開発統括部 SN開発部 ネットワーク機器グループ マネジャー 広瀬良太氏

 ヤマハがルーターを開発する経緯となったのは、同社が手がけていた通信用のLSIだ。米国で売れたFAXモデム用のLSIに加え、ISDN用のLSIを手がけた同社は、当時始まったばかりだったISDNサービスの波に乗るべく、自社での通信機器の開発を決意する。まず作ったのは、フロッピーディスクのデータを遠隔地まで簡単に送信できる「FDX1」(FDわーぷ)。これがヒットしたことで、通信機器が事業として立ち上がり、ルートとしての初号機である「RT100i」につながっていく。

最初の通信機器はフロッピーディスクの遠隔コピー製品

 1995年3月に発売されたRT100iは10BASE5/TとISDNのBRIインターフェイスを1つずつ搭載したリモートルーター。当初は今で言うブリッジにあたるLAN-TAを作ろうとしていたが、シスコが大きなシェアを持っていたこともあり、付加価値を出しやすいルーターに変更したという。差別化要因として、7行で設定できるという簡単さを打ち出し、プレスリリースにもコマンドを載せたという。

 次に紹介したのが、NetVolanteブランドを冠した個人向けルーター「RTA50i」。家庭内に置いても違和感のないボックス型の黒筐体をまとったRTA50iは電話機能を統合したほか、初めてGUIの設定ツールを搭載。広瀬氏は「当時は、NTTがINSテレホーダイなどを始めたところで、ISDNでインターネットにつなぐという需要が伸びたところ。おかげさまで販売も伸びた」と振り返る。

7行のコマンドで設定できるヤマハルーターの初号機「RT100i」

個人向けのNetVolanteブランドを冠した「RTA50i」

 企業向け製品としてメモリアルなのは、その後の同社のルーターの礎ともなるブロードバンドVPNルーター「RTX1000」。ハードウェアの暗号化エンジンやファストパスを実装し、高速なVPNルーターとして立ち上げたRTXシリーズ。その初号機となったRTX1000ではVPNによる拠点間接続とISDNバックアップを大きな売りとし、大ヒットにつながる。「当時はブロードバンド回線も不安定だったので、ISDNバックアップが重宝された」(広瀬氏)。その後、RTX1000はNTTのサービスでも用いられたことで、ヤマハのルーターの名前が知れ渡り、以降は同社は企業向け製品に注力していくことになる。

 次にサービスという観点で広瀬氏が紹介したのは、ヤマハ独自のダイナミックDNSサービスである「ネットボランチDNSサービス」だ。2002年にスタートしたネットボランチDNSサービスは、ヤマハルーター間のVoIP通信のために開発したもの。ルーターが持つ電話番号と接続のたびに変わってしまうブロードバンドサービスのIPアドレスを変換するために使われる。現在でもIP電話番号のみならず、通常のホスト名の解決でかなり使われているという。

ブロードバンド時代のVPNルーター「RTX1000」

ダイナミックDNSサービス「ネットボランチDNSサービス」

ポートフォリオをさらに拡大し、時代の変化やニーズに対応

 次に広瀬氏は現行製品について紹介する。この10年でヤマハはネットワーク製品のポートフォリオを大きく拡充した。ルーターとしては、センタールーターの「RTX50000/3500」のほか、拠点ルーターの「RTX1210」「RTX810」、VoIPを搭載したオールインワンルーター「NVR500」を提供しており、さまざまな規模や用途のネットワークをカバーする。IDC Japanが調べた国内SOHOルーターの市場シェアは、調査を開始した2004年から11年連続でシェア一位となっており、国内市場で圧倒的な存在感を維持し続けているという。

 そして、ルーター以外の製品も増えてきた。マイナンバー対策でも活用できるファイアウォール「FWX120」やLANマップ機能を搭載したL2スイッチ群「SWXシリーズ」や無線LAN AP「WLX302」、VPNクライアント「YMS-VPN8」「YMS-VPN8-CP」、メールに対するアンチウイルス/アンチスパムを提供する「YSL-MC120」などを幅広く展開。現在では中小企業のネットワークを完全に網羅できるポートフォリオを提供している。

現行のヤマハネットワーク製品のラインナップ

 さて、この20年ヤマハはなにをしてきたのか? 広瀬氏は「SOHOや中小企業のネットワークにフォーカスしてきた。とにかく壊れない製品を提供し、お客様の声を元に製品を開発してきた」と語る。また、エンジニア同士が相互に情報交換できるヤマハネットワークエンジニア会「YNE」を開始し、実機なしでの遠隔検証、Tipsを学べるYNEドリルなどを展開している。

ヤマハはなにをやってきたのか?

ヤマハネットワークエンジニア会の概要

 こうした製品展開や施策を踏まえた今後の方向性として広瀬氏は、「お客様にとって役に立つ存在であり続けたい。スイッチや無線LANはまだまだラインナップが不足しているので、ここを拡充していきたい」と方向性を語った。さらにクラウドを前提とした変化に即応した新しい提案や自動化や省力化などを踏まえた“賢い”ネットワークを構築できるようにしていきたいという。

(次ページ、ヤマハルーターとニフティクラウドでハイブリッドクラウド)


 

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