サンディスクは、世界初の200GB「サンディスクウルトラプレミアムエディション microSDXC UHS-Iカード」の国内出荷を12月から開始すると発表しました。価格はオープンで、10年間の製品保証が付属します。
「サンディスクウルトラプレミアムエディション microSDXC UHS-Iカード」の最大転送速度(公称値)は毎秒90MB、プレスリリースによると1分間に最大1200枚(合計4.1GB、平均3.5MB)の写真データの転送が可能なようです。編集部では、今回借りた実機でいろいろと試してみました。
マイクロSDXCカード対応のスマホなら割と対応?
まず気になるのが、どのスマホで利用できるかという点です。最近の多くのスマホはマイクロSDXCカード対応とうたわれていますが、メーカーのチェックにより、最大64GB、最大128GB対応とバラバラです。そこで、最大64GB対応の「ELUGA X P-02E」、最大対応容量不明の「ZenFone 5」、最大128GB対応の「BlackBerry Passport」、「Xperia Z2 SO-03F」の4端末に実際に挿してみました。
それぞれメーカーによる対応最大容量は別なものの、すべて183GB(実質容量)でひとまず認識していました。ちなみに、キャリアスマホなどの今期の冬春モデルは最大200GB対応をうたうモデルもあり、動作保証内で使うには最新モデルを購入する必要があります。
実際の転送速度を測ってみた!
次に気になるのが実際の転送速度。前述のとおり、公称値では最大毎秒90MBです。まずは、Xperia Z2に挿してベンチマークアプリ「A1 SD Bench」(Advancedモード、Quick)を動かしてみました。
3回平均で、読み込み速度は毎秒42.2MB、書き込み速度は毎秒24.84MBという結果に。「Xperia Z5」など最新モデルはもう少し伸びそうな結果ではありますが、モバイル向けのマイクロSDXCカードしては必要十分な速度が出ていると言えます。
つづいて、マイクロSDカードを市販のSDカードアダプターに装着した状態で、オールインワンPC「iMac(27inch、Late 2013)」のSDカードスロットに挿して測定。
合計約2.24MB、379枚のJPEGファイルを一度に転送(書き込み)したところ、2分18秒で完了。だいたい毎秒約16MBで転送できました。さきほどのスマホでのベンチと比べるとやや遅い印象を受けたので、別途「Blackmagic Disk Speed Test」(1GB、シーケンシャル)を測ってみると、書き込みは平均毎秒34.8MB、読み込みは毎秒約89.5MBという結果が出ました。
実用レベルではほぼ問題なし
4K動画の撮影や電子コミック購入者に最適!
一眼レフなどのRAWデータで撮影したり、連写を多用するようなユーザーには少し物足りない速度かもしれませんが、多くのスマホユーザーが該当するようなアプリなどでスマホからマイクロSDカードに書き込むというシチュエーションならば、ほとんど問題なしと言えます。たとえば、1つのファイルでかなりのデータ量になってしまう4K動画を記録してPCに転送したかったとしても、自分のPC環境にもよりますが、ほぼストレスのないスピードになると考えられます。
ちなみに自分は、ふだん64GB(Class 10)のマイクロSDカードを使っています。ところが、スマホで撮影した写真の保存先、好きな音楽(mp3)の転送先、購入した電子書籍の保存先をすべてマイクロSDカードにしていたところ、だんだんと空き容量が不安になってきていました。とくに、よく買うコミックの電子書籍は単行本1巻で110MBはゆうに超えるものもあるので、今後そのまま使い続けられるか不安でした。
同社の製品にもありますが、128GBのマイクロSDカードを検討していたのですが、どうせ容量を拡張するなら(加えて、割と高価なマイクロSDカードを買うなら)現時点で最大容量のものを買った方が心配が少なくなるのではと思いました。
Androidなどのスマホユーザーの方で、同じようにストレージ容量の残りが気になってきたという方は、ぜひ検討してみてください。