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vForum 2015基調講演で披露された先進エンタープライズ事例

味の素、熊谷組、バンダイナムコが語るVMwareの新しいテクノロジー

2015年11月11日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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オンプレミスのサーバーをvCloud Airに移行した熊谷組

 続いて登壇したのは、パブリッククラウドサービスのvCloud Airを導入した熊谷組。熊谷組 経営企画本部 経営企画部 IT企画グループ 部長 鴫原功氏がvCloud Airの導入事例を披露した。

熊谷組 経営企画本部 経営企画部 IT企画グループ 部長 鴫原功氏

 創業117年の歴史を持つ熊谷組は、「トンネルの熊谷」の愛称を持つ大手ゼネコン。東京都議会新庁舎や超高層ビルの台北101などの建築作品を手がけていることでも知られている。そんな同社は、中期情報化計画として「クラウドファースト」によるITインフラの刷新を掲げ、Google Appsの導入や仮想サーバー環境のクラウド化、社内ネットワークの再構築、サーバーOSのアップグレードなどを矢継ぎ早に行なってきた。2016年~2018年度は、共有ファイルサーバーの更改やインターネットVPNの再構築、プロキシサーバーや本支店LANの更改などを進めていく予定。「できる限りクラウドをベースにITインフラの刷新を図りたいと考えている」と鴫原氏は語る。

 同社は2010年からハードウェアの台数削減やサーバーOSの延命などの目的でVMware vSphere導入を進めてきた。しかし、2014年には仮想化環境やサーバーOSの保守サポートが終了を迎え、オンプレミスでの運用工数も増大してきた。こうした課題から、オンプレミスからクラウドへの移行を考えたという。

 同社のクラウドサービス導入の狙いは、「安定的なサービスの提供」「可用性の向上」「TCO削減」の3つ。こうした3つのポイントと前述の課題解決を進めるため、さまざまなクラウドからVMware vCloud Airの選定に至ったという。「AWSやAzureと異なり、Windows 2000や2003を含め、数多くのOSをサポートしている。また、vCloud AirではHAが標準搭載されており、仮想マシン単位でSLAが提供されている」といった点が選定の理由。また、オンプレミスからクラウドへの移行はもちろん、オンプレミスに容易せるという点も大きいほか、拡張が容易で、既存のDBライセンスの持ち込みが可能という点も、vCloud Air採用の理由だという。

vCloud Air採用の理由

 同社がvCloud Airの移行対象とするのは、複数のOSやアプリケーションが載る2つのシステムで、それぞれ20台強のVMがホストされている。移行はダウンタイムと2種類のサーバーセグメントを考慮し、海の日と夏期休暇で2回の移行を実施。フェーズ1の小規模なサーバー群は、OVAのエクスポート&インポートで移行。フェーズ2の大規模なサーバー群は、バックアップツール「Acronis Backup」の機能を用いて、移行を実施した。これにより、オンプレミスのサーバーすべてをvCloud AirのDedicated Cloudに移行でき、予定通り9月に本稼働を開始。各拠点からのクラウド利用はソフトバンクのDirect Connectを採用し、高いセキュリティとレスポンスを実現しているという。

vCloud Airへの移行手段は2つ用意

 鴫原氏はvCloudについて「ユーザーはシステムの移行にもまったく気づかない。レスポンス悪化やダウンなどまったくなく、高く評価している」と語る。新規アプリケーションやOSのアップグレードなどで、vCloud Air上のVMも増加しており、今後はファイルサーバーやデスクトップのクラウド化などを目論みつつ、グループ会社にも展開する予定だという。

 鴫原氏は、「今日参加されている方も、オンプレミスか、クラウド化で迷っている人も多いはず。しかし、クラウド自体はすでに成熟段階に入っているので、すでにクラウドに行くかどうかは迷う必要はない。データの保全さえ自身できちんとできれば、オンプレミスより、セキュリティもサービスレベルも高いし、安心して使えるサーバー環境だと思う」とまとめる。そして、ヴイエムウェアのクラウドであれば、オンプレミスからパブリッククラウドへと段階的に進むという選択肢がとれるというメリットもあわせてアピールした。

(次ページ、AirWatchで約2500台の情報を管理するバンダイナムコホールディングス)


 

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