このページの本文へ

ヴイエムウェアがIoTへの取り組みを披露

スマート自販機もAirWatchで!VMware製品はIoTに寄与する

2016年02月17日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2月16日、ヴイエムウェアはIoTに関する説明会を開催した。インダストリ4.0の生まれたドイツから来日したマシアス・ショラー氏は、ヴイエムウェアがすでにいくつものIoT事例に貢献していることをアピールした。

既存のVMware製品はすでにIoTに寄与している

 IoTについて「サイバー空間と物理空間が出会う場所」と定義したショラー氏。IoTにおいては接続や管理、モバイル通信、インフラ、セキュリティ、アプリケーションのライフサイクルなどが必要になると説明する。このうち、ヴイエムウェアとしては「モノの管理」「データのキャプチャと分析」「クラウドモバイル&IoTソリューション」の3つの分野で寄与できるという。

VMware EMEA担当 戦略コンサルティング部門統括 マティアス・ショーラー氏

 膨大な数のモノの管理に関して、デバイスのアクセスと管理にはモバイル管理を実現する「AirWatch」、セキュアなコネクションに関してはモバイル対応の「VMware NSX」、さらにIoTエッジゲートウェイの管理と監視には「vRealize Operations」などが利用できる。

 ショラー氏は、「コカコーラはAirWatchを使って利用データの収集やメンテナンス、補充管理などフリースタイル販売機の制御を行なっている。男性か女性かを把握できるし、複数の飲料をミックスするレシピをパーソナル化することも可能になっている」と事例を紹介する。AirWatchが持ち合わせる端末ごとのアップデート機能や拡張性などが大きなポイントになるようだ。

ヴイエムウェアのIoTソリューション事例

 また、データのキャプチャと分析においては、同社やPivotalのビッグデータソリューションが対応する。収集には「Pivotal Spring XD」、データストレージには「Federation Business Data Lake」、データ分析には「Pivotal Big Data Suite」、エッジ分析には「EMC Real Time Intelligenve」などが利用できる。実際、IoT先進企業であるGEではPivotal Big Data Suiteによって、エンジン推力データの収集およぶ分析を実現しているという。

 さらにクラウドモバイル&IoTソリューションに関しては、同社が得意とするSoftware-Defined DataCenterやコンバージドインフラ、Pivotal Cloud FoundryやPivotal Spring Cloudなどのアプリケーション開発環境が用意されている。基本的にはIoT向けの製品やスイートではなく、既存のVMware製品をIoTの領域に適用していき、顧客のニーズにあわせてカスタマイズを施すのが同社の戦略だ。

IoTに寄与するVMware・Pivotalの製品群

ハードウェアだけではなく、サービスも提供できる

 ヴイエムウェアが想定するIoTのアーキテクチャは、モノから生成されたデータをエッジサイトでフィルター・分析・正規化。トランスポートクラウドを介して、データの分析や監視を行なうデータセンターにデータを送る。これにより、ビジネスの成果を分析したり、データの収益化が可能になる。もちろん、その経路はすべてセキュアなネットワークで結ばれ、エンドツーエンドで安全が保たれるという。「ハードウェアだけではなく、オンラインサービスもいっしょにお客様に販売できる。ソフトウェアでコントロールされたサービスを提供できる。通信事業者がケータイでやってきたことと非常に似ている」(ショーラー氏)。

ヴイエムウェアが想定したIoTアーキテクチャ

 ショラー氏は、車や農業などのIoT事例を紹介。「畑にセンサーを配置し、アスパラガスの成長速度を調べ、モバイルアプリからどれが収穫可能かをチェックするサービスがある。農家にとっては人件費の削減にもなり、きちんとお金を払ってくれる」といったIoT事例も披露する。業務に直結するIoTは、企業システムのように典型的な構成パターンがないため、ヴイエムウェアも顧客の課題にきめ細かく向き合っているようだ。「単にハードウェアを仮想化するだけではない。顧客ごとにニーズが異なり、適しているソリューションも異なる。毎日、違う朝を迎えているようだ」とショーラー氏は語る。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    情シス人材不足でも「採用予定なし」中小企業の意見/“従業員発のSNS炎上”6割の企業が懸念/「SNS疲れ」利用を減らす効果的方法、ほか

  2. 2位

    ビジネス・開発

    「Gemini Enterprise」に大規模導入の波 ― SOMPO・NTTデータ・Skyが描く“エージェント企業”への進化

  3. 3位

    ITトピック

    北米での成長率がすごすぎる NinjaOneとはいったい何者だ?

  4. 4位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePointリストにある申請データ一覧をメール送信する方法

  5. 5位

    sponsored

    無線APにデザインは不要ですか? ブラックスケルトンモデルは今どきのオフィスにめちゃなじむんです

  6. 6位

    YouTube

    ぶっちゃけ、あのSaaSってどう!? 情シスがガチ格付け! 本当に使えるツールを決める最強SaaSティア決定戦!!

  7. 7位

    sponsored

    キャッシュレス決済の利用シーンを広げる 三井住友カードの「stera terminal light」とソフトバンクのIoT回線

  8. 8位

    データセンター

    「関東・関西に次ぐDC集積地」目指す 北海道・石狩でデータセンター連合 さくら、NTT東らが参画

  9. 9位

    TECH

    プロテクティブDNSでDNSをセキュリティ基盤へ 福岡大学でも「運用課題なし」の実績

  10. 10位

    デジタル

    異常検知からロボット走行、車両制御まで —— 現場を遠隔化・自動化するSORACOM活用のIoTソリューション

集計期間:
2026年08月01日~2026年08月07日
  • 角川アスキー総合研究所