ルンルン気分で油を注ぐ
下準備ができたので、必要端子の接続を再確認したら、油の投入になる。UEFIでPower Stateの設定がデフォルトであるAlways Onであれば、電源接続時に電源ボタンを押さなくても起動するため、油没していても普段使いに問題はない。ただ楽しいので起動した状態で油を注ぐことをオススメする。
油を注ぎ入れる際の注意点はとくにない。普段なかなかできないことなので、ビデオ録画をオススメするくらいだろうか。筆者は録画を忘れてしまったので軽い後悔を覚えている。
ATXマザーボードで組んだPCを油没するとなると水槽が必要になったり、大量の油が必要になるが、ステック型PCの場合は800mlほどあればいいので、とてもお気軽。
実際にトライしてみると、このステップは妙にテンションが高まり、ルンルン気分で油を注げることだろう。
さて、あっさりと油没状態でWindows 10が動作している状態になった。アイドルは36~38度と低い。またWi-Fiの動作も問題ナシ。本当に大丈夫なのか、負荷チェックを見てみよう。
OCCTを20分回してもCPU温度は24度
結果はかなり良好!
まず共通の負荷テストとして、OCCT 4.4.1を20分間実行してみた。室温22~24度にして、スタートは35度。10分経過時点で42~43度と好成績を収め、20分時点では45度と、ド安定の結果になった。
ブーストクロックは1.58GHzをキープ。一瞬だけ1.71GHzになったことを確認しているが、原因は不明だ。ともあれ、20分の負荷テストだけで見ると良好すぎる結果である。
撹拌棒を使用してみたが、直後に温度が1度下がるだけで目立った効果はナシ。ゆるやかながら対流が生じて、油側の放熱もガラス経由で成立しているようだ。というわけで、撹拌棒は不要だと思っていい。
→次のページヘ続く (OCCTの負荷を24時間耐えた!)
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