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魁!! アスキービジトク調査班R 第1回

「話は聞かせてもらった。収入はマイナンバーで管理される!!」

マイナンバーで慌てないための基礎知識 これさえわかれば基本的にOK!

2015年10月14日 11時00分更新

文● MOVIEW 清水 モデル●有野いく

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「おれ達は個人情報に関わる大事件に足を踏み入れたのかもしれん……」

Q:マイナンバーって何に使うの?
A:社会保障と納税がメイン

 年金や健康保険などの社会保障、税に関する書類への記載、災害時の事務などの行政への手続きの際に使われる。会社員であれば、勤務先が税金や年金、健康保険の手続きの際に使うので、勤務先にマイナンバーを知らせる必要がある。フリーランスの場合も、取引先にマイナンバーを知らせることになる。

Q:住基ネットとは違うの?
A:住基=世帯、マイナンバー=個人

 どちらも本人確認ができる番号を備えている。住基ネットとは住民基本台帳ネットワークシステムの略。住民基本台帳は住民票を編成したもので、その住民票は世帯ごとに作成されている。対してマイナンバーは個々人に発行されるもの。これまで使われていた住基カードはマイナンバー個人番号カードに置き換わっていくことになる。

Q:個人事業主やフリーランスが使うことってあるの?
A:確定申告で絶対必要!

 特に、税務関係で使う必要が生じる。たとえば仕事を受注した場合、自分のマイナンバーを取引先に伝える必要があるし、自分がアルバイトなどを雇う場合には逆にマイナンバーを教えてもらうことになる。また確定申告の際は自身の個人番号を記載するので必ず把握しておきたい。

Q:マイナンバーを身分証明書に使えるというのはどういうこと?
A:顔写真&ICチップ入りで今後は用途が増える見込み

 マイナンバーでは、顔写真入りの個人番号カードが無料で発行される。このカードにはICチップが搭載されていて、今後様々な用途で使用されることが検討されている。

より詳しいFAQは総務省と内閣官房の公式サイトに記載されている

Q:ICチップの情報が抜き出されたりしたら心配
A:プライバシー性の高い情報は入らない

 個人番号カードのICチップに入るものは、カード表面に記載されている情報やマイナンバーを使った情報が閲覧できるポータルサイトへの電子証明書などに限られている。所得情報などプライバシー性の高い個人情報は入らない。

通知カードの配送先は住民票記載住所

 マイナンバーの通知カードは住民票の記載されている住所に送られるので、いま住んでいるところと住民票の住所が違うと届かない。現在国の試算では、5%ほどの人に通知カードが届かない恐れがあるとされている。

 送付はすでに始まっているので、万が一、年内に届かなかった場合は各市区町村の窓口に問い合わせよう。

(次ページでは、「会社に副業がばれる!?」)

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