格安SIMといえばデータ専用回線であれ縛りナシは常識。そのため、必要なときにすぐ開通させ、必要がなくなればすぐ解約してコストはしっかりおさえておかないといけない。
ただし注意しなければならないのは縛りナシで解約が可能とはいえ、事前に準備や確認が必要なことがあるからだ。
格安SIMはすぐ解約できないところがある
現在、大手3グループの携帯電話会社は主に2年契約の契約を結ばせているが、解約しようと思えばキャリアショップに出向いてすぐ解約手続きが可能。違約金がかかるとかショップが混雑しているということは抜きにしても、即日解約が可能で、オプション以外の基本料金は日割りで請求ということが多い。
しかし、格安SIMではそうもいかないところもある。よく見かけるのは解約手続をするとその月末に解約が完了するというもの。月末まで使えるが、解約した月の料金は満額かかるというものだ。以前の記事で解約を実際に試してみた「IIJmio」や「OCN モバイル ONE」がそうだ。
一方、月末に解約となるものの、その締め切りが早いところもある。月末日の前日までというところもあれば、その月の15日で締め切るところもある。
また、解約の申し出から約2週間後に解約で使えなくなり、その月は満額請求ということもある。インターネットサービスプロバイダーの中には、格安SIMを解約(サービス停止)しても基本料金部分が残ってしまい、あらためてプロバイダーの解約をするという“2段階解約手続”が必要のところもある。
反対に、月末日であってもすぐ手続できるところや、解約月が日割りなるところあり、実はさまざま。また、解約手続がすべてネットでできると思いきや、電話のみというところもあるから格安SIMは本当にさまざまだ。
だから、月末に近づいて「あっ、解約しなきゃ」と思い立っても、すぐ解約できない場合があることはよく覚えておき、できれば解約方法やスケジュールをよく確認しておくことをおすすめしたい。
最後の最後まで最大限利用する!
そこで、解約するときも無駄なく使うため、解約の際には事前にスケジュールを確認したい。
まず、2段階解約手続が必要なニフティが提供する「Nifmo」。2段階解約と書いたが、格安SIMのサービスを廃止するのはオプションの解除で「解除」としており、その後、Nifmo(ニフティ)の契約を「解約」する必要がある。「解約」までしなければ@nifty基本料金が別途かかってしまうというシステムである。
しかも、NifMoの解除は申し込みから約2週間後。この日程も確定的なものではなく、連休などがあると時間がかかるというあいまいなものとなっている。
そのため、月末までぎりぎり2週間ということは避け、月のはじめに解除の申し出をしておき、下旬までに解除となったらすぐに@nifty基本料金がかからないようニフティの解約をすぐ手続をする。解除となった時点で格安SIMは使えなくなるが、料金は解除となった時点の月は満額かかってしまうため、できるだけ月末に解除となるようにするのがポイントだ。
このままではNifMoがあまりにも解約に厳しいと思われそうなので少しだけフォローしておくと、NifMoは開通月は基本料金が無料となっているので、出入りトータルでバランスをとっていると考えることもできる。
NifMoはウェブサイトからすべて手続が可能だが、格安SIMの解除のためにコールセンターに電話が必要なところもある。
「楽天モバイル」がそうで、9時から18時までの間に電話して解約の旨を伝える必要がある。しかも、当月末解約の締め切りは15日なので、仕事をしている人は混雑する昼休みや休日に電話をしなければならないことや、電話が混雑してつながらないこともまで考慮すれば、月のはじめくらいから解約のためのスケジュール調整が必要だ。
また、解約はいつでもネットから可能で、即時反映され、基本料金も日割りの格安SIMも存在する。auに加えてドコモネットワークのサービスを開始した「mineo」がそうだ。
なお、mineoは音声通話付でも解約であれば短期解約でも違約金が発生しない。開通から12ヵ月以内のうちにMNPで他へ転出するときのみ、手数料が高くなる仕組みをとっている。
(次ページへ続く、「主要格安SIMの解約方法一覧表」)
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