立体迷宮的な街並みが猫にはたまらない!?
このあたりの猫、人への警戒心が強いようで、次に出会った屋根猫にもギロリとニラまれてしまった。
ひときわ斜面がきついエリアで、ほとんどの家を見下ろせる場所。そこに黒猫が1匹。
奥までびっしりならんだ新旧住宅に、狭い斜面に住まざるを得なかった先人たちの大変さを感じる。
自動車なんてない時代にできあがった集落なのでどの道も非常に狭くどの家がどうつながってるのか、いや、どこからどこまでが1軒なのかよくわからず、今歩いてるのが公道なのか民家の裏庭なのかも慣れないとわからない。
そんな立体迷宮が猫にはたまらないのだ。どこからともなく現われては去って行くのである。
最後に出会ったのは青い屋根の猫。
屋根の上で毛繕いしてたのである。
今日は屋根猫によく会うなあと思いながらカメラを向ける。
1枚だけじゃなくて、ちょっと構図を変えたり、焦点距離を変えたり、望遠レンズにつけかえて猫にぐっとフォーカスした写真にするか、背景を大きくいれて猫がいる場所の雰囲気がわかるようにするか。
一瞬で決まるときもあれば、何パターンか撮っておきたくなることもある。
さてどうしようかな、と思った途端、猫が起き上がり、トコトコとこちらへ寄ってきたのだ。
これはやばいってんで、慌ててズームを広角側にし、こちらへ飛び移ろうとする猫を追いかけて撮ったのがこちら。
ちょうど着地の瞬間に間に合ってよかった。想定外の動きをされるととまどいますな。こっちへくるとわかってたら、飛ぶ瞬間を狙えたのに。
観光スポットに近いゆえ、屋根の上で誰か食べ物をくれる人がくるのを待ち構えてたに違いない。
私が猫を見つけてカメラを構えたので「お、これは何かもらえるかも」と飛んできたのだろう。
せっかくやってきたのにあげられるものがなくてすまんかった。
■Amazon.co.jpで購入
小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)荻窪 圭(著)宝島社
古地図とめぐる東京歴史探訪 (ソフトバンク新書)荻窪 圭(著)ソフトバンククリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方荻窪 圭(著)MdN
古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第895回
デジカメ
ニコン「Z50II」はベーシックながら動く猫もしっかり撮れる“ちょうどいい”ミラーレス一眼だ -
第894回
デジカメ
寒くなる折、猫が気持ちよさそうに撫でられてる暖かそうな“ほっこり写真”を集めてみた -
第893回
デジカメ
さすがフラッグシップ! キヤノン「EOS R1」は猫の一番いい瞬間をピシッと撮ってくれた -
第892回
デジカメ
ライカ風の画作りが楽しめる「Xiaomi 14T Pro」 動いてる猫もブレずに撮れて独自のフィルターも効果的! -
第891回
デジカメ
軽くて小さい富士フイルム「X-M5」が登場! いろんな猫をいろんな「フィルムシミュレーション」で撮ってみた -
第890回
デジカメ
プロ向け動画カメラ、パナソニック「LUMIX DC-GH7」の4K動画から一番カワイイ瞬間を切り出した! -
第889回
デジカメ
ズーム操作も快適! 機動力が高い「iPhone 16 Pro」のカメラコントロールで秋の外猫を望遠撮影 -
第888回
デジカメ
予定よりも早く届いた「iPhone 16 Pro」 2倍&5倍望遠や「カメラコントロール」を使って猫撮影 -
第887回
デジカメ
iPhone 16 Pro発売記念! 歴代iPhoneで撮った懐かしい猫写真を発掘【iPhone 7 Plus~15 Pro Max編】 -
第886回
デジカメ
iPhone 16 Pro発売記念! 歴代iPhoneで撮った懐かしい猫写真を発掘【iPhone 3G~6s編】 -
第885回
デジカメ
”猫撮影の基本”第4弾! 室内猫なら1/250~1/500秒、動く猫なら1/1000秒とシャッタースピードをコントロール - この連載の一覧へ