日本郵船およびMTIは8月19日、船舶のエンジン燃焼室内部を撮影する装置「きらりNINJA」を開発したと発表した。
船のエンジン燃焼室の点検は、燃焼室内部に乗組員が入って点検するが、暗いため隅々まで見えづらく、また高温なため長時間の作業は大きな負担になるという。
開発した自動撮影装置はパノラマ撮影が可能なリコー「THETA」を半ば埋め込んだもので、周囲にを照らすLEDライトを配置しているほか、動作の間に熱に耐えられるように冷却材が入っている。リコーが主催したTHETAのハード/ソフト活用コンテスト「RICOH THETA デベロッパーズコンテスト」に入賞している。
燃焼室のピストンの上に置き、ピストンを上下1往復(約10分)させれば燃焼室の全周を自動撮影。これにより点検作業を大幅に軽減できる。日本郵船では、作業環境の改善とともにタイムリーなメンテナンスを実施でき、機関事故を未然に防ぐとともにメンテナンスコスト削減にも寄与できるとしている。