セキュリティー市場の伸びが、サーバー不振を埋めた
一方で、サーバーにおいては、新たな動きも見られているという。
それは、セキュリティ関連ビジネスの成長だ。
大塚社長によると、セキュリティ関連ビジネスは、第1四半期には前年同期比0.1%増だったものが、第2四半期には24.4%増と大きく成長。このうち、インターネットセキュリティは第1四半期には5.9%増だったものが、第2四半期には21.4%増に拡大。さらに、サーバーキュリティにおいても第1四半期は14.5%増であったものが、第2四半期には51.6%増と大幅な成長をみせた。
「セキュリティ関連ビジネスが大きく成長している。こうしたところで、実(み)は取っている」と発言。サーバーそのものの販売台数の伸びが予想を下回っていても、それに関連するビジネスが収益を確保していることを示す。
今後、サーバーの販売台数は縮小していくと見られるが、そのなかでも収益を確保するための新たなビジネスの形を構築しつつあるようだ。
この連載の記事
-
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの - この連載の一覧へ