SmartNews、Gunosyの二強かと思いきや
やっぱり日本はYahoo!がトップ~ニュースアプリ早分かり
2015年08月10日 09時00分更新
トップはYahoo!、Gunosy、SmartNewsが続く
ここからは、日本国内におけるニュースアプリシェアについて見ていこう。ICT総研の2014年度モバイルニュースアプリ利用動向調査(2014年11月)によると、ニュースアプリのうち最も利用率が高いのは、「Yahoo!JAPAN/Yahoo!ニュース」で31.7%。続いて「Gunosy」が7.3%、「SmartNews」が6.8%、「LINEニュース」が6.3%。
なお、ニュースアプリの利用者満足度アンケート結果は、「SmartNews」がトップで77.7%、次いで「Flipboard」が77.3%、「Yahoo!ニュースBUSINESS」の76.7%、「LINEニュース」の74.3%、「Antenna」の74.1%等となっている。SmartNewsは、Smartモードによって電波がつながりにくいところでも読める等のスマホに最適化されたインターフェイスが満足度につながっていると考えられる。
米国トップは「Flipboard」
今度は、米国におけるニュースアプリシェアを見ていこう。モバイルパブリッシャー企業Onswipeによると、2014年3月時点での米国におけるニュースアプリシェアは「Flipboard」が44%でトップ。続いてLinkedIn傘下の「Pulse」が29.19%、ロシアでスタートした「News360」が24.94%などとなっている。
米国のニュースアプリ市場の競争は激しい。これまでにも、Googleによる「Googleカレント」は2012年に終了して「Googleニューススタンド」に移行。AOLの「Editions」も終了し、米Yahoo!の「Livestand」は「News Digest」に移行している。
最近になり、Facebookによる「FacebookPaper」、Appleによる「News」などもスタートしている。今後日米におけるニュースアプリシェアがどうなっていくのかに注目していきたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
-
第61回
ビジネス
SNS・メッセージアプリ共々Facebookが掌握! 国内はLINE・Twitter・FBが3強 -
第60回
ビジネス
ニュースアプリはYahoo!圧勝、世界では「ニュースのスマホ消費」が進む -
第59回
ビジネス
世界のスマホはAndroid優勢だが日本は変わらずiPhone/iOS -
第58回
ビジネス
伸長中のクラウドファンディングはどこまで浸透したのか? -
第57回
ビジネス
すでに単体ではタブレットに数で負けるノート&デスクトップPC -
第56回
ビジネス
2016年の確定申告も接近中! 家計簿アプリをチェック -
第55回
ビジネス
無制限プラン続々廃止! オンラインストレージの今をチェック -
第54回
ビジネス
10代に人気のサービスはLINE、Twitterがツートップ -
第53回
ビジネス
Amazonの圧勝だがそれでも小売業の4%に過ぎない!? -
第52回
ビジネス
収益性が高い日本スマホアプリ市場! DL数7位だが収益は2位 -
第51回
ビジネス
4兆円が動く電子マネーのシェア早わかり~nanaco、SuicaをWAONが追う - この連載の一覧へ