ラックスマンは6月19日、創業90周年を記念した新製品として、真空管コントロールアンプの「CL-38uL」と真空管パワーアンプの「MQ-88uL」を発表した。価格は、真空管コントロールアンプCL-38uLが43万円、真空管パワーアンプMQ-88uLは47万円。販売は7月に開始する。
2011年に発売した真空管コントロールアンプ「CL-38u」と、出力管KT88を3極管接続した真空管パワーアンプ「MQ-88u」がベース。リミテッドエディションとして外観デザインや回路パーツをカスタマイズしている。
CL-38uLの外装には、同社38シリーズの伝統でもあるロの字型木箱ケースを採用している。この木箱ケースは愛知県に本拠地を置く大手国産家具メーカー「カリモク家具」とのコラボレーションによるもので、ウォールナット突板材にローズウッド色の光沢仕上げを施してある。筐体のアルミパネルも、淡いシャンパンゴールド仕上げに変更し、伝統的なデザインをさらに追求した。
内部もミニチュア管をスロバキアJJ製の高信頼管「ECC803S」と「ECC802S」に変更。長期間の安定動作を向上させた。回路間を接続するカップリングコンデンサーには、ラックスマンオリジナル開発のオイルコンデンサーを採用し、艶やかでなめらかな音色を再現している。
入力はライン4系統、フォノ1系統で、録音入出力はライン1系統。出力はライン2系統となっている。消費電力は30W。本体サイズは幅402×奥行き307×高さ169mmで、重量は13.5kg。
真空管パワーアンプMQ-88uLも、筐体のアルミパネル部を淡いシャンパンゴールド仕上げに変更。ミニチュア管とカップリングコンデンサーの変更についても、CL-38uLと同様となっている。
出力は25W+25W(6Ω)、20W+20W(4Ω/8Ω)。入力はダイレクト1系統のバリアブル2系統。出力は大型スピーカー端子1系統となっている。本体サイズは幅440×奥行き230×高さ184mmで、重量は15.8kg。