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スティックPC「m-Stick」“ヘッドレス”化で、液晶ディスプレーを不要にする

文●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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 マウスコンピューターのスティックPC「m-Stickシリーズ MS-PS01F」(以下、m-Stick)は、お手頃価格&液晶ディプレーのHDMI端子に差すだけで超小型PCとして動作するというスグレモノ。すでに手に入れて便利に使っているASCII.jp読者も多いはずだ。

マウスコンピューターのスティックPC「m-Stickシリーズ MS-PS01F」

マウスコンピューター/G-Tune

 筆者が個人的に気になっていたのは、液晶ディスプレーやTVに接続せずに動作するかどうか、いわば“ヘッドレス”状態で使えるかどうかという点。ヘッドレスで使えるなら、必要に応じて他PCやスマホ・タブレットからリモート接続アプリでつなぐということがやりやすくなる。液晶ディスプレーがある場所以外にm-Stickを置けるようになるので、冷却という点でもメリットがあるだろう。また現実的かどうかはさておき、m-Stickとモバイルバッテリーをつないでカバンに入れて、電車での移動中などでもスマホ・タブレットから操作するというのも夢ではなくなるハズ。

 結論からいえば、m-Stickのヘッドレス化は可能なものの、ひと工夫必要だ。液晶ディスプレーのHDMI端子に差さずに起動したm-Stickに対して、スマホ・タブレットからリモート接続すると、真っ暗な状態の画面が表示されてしまう。まったく操作できないため、にっちもさっちもいかない。これを解決する必要があるのだ。

ディスプレーのHDMI端子に差さない状態で起動したm-Stickに対して、後述のリモート接続アプリ「Splashtop 2 Personal」を使って接続したところ。真っ暗な状態の画面が表示されてしまい、手も足も出ない

HDMI端子用のダミーアダプター
「CompuLab 4K Display Emulator(fit-Headless 4K)」

 解決方法は、HDMI端子用のダミーアダプター(ダミープラグ)と中継アダプターを買ってm-Stickにつなぐだけだ。

 HDMI端子用のダミーアダプターとは、m-StickのようなPC(のGPU)を“液晶ディスプレーのHDMI端子につないでいる”と勘違いさせるための特殊なアイテムだ。筆者が入手した製品は、「CompuLab 4K Display Emulator(fit-Headless 4K)」で、記事執筆時の購入価格は2600円(税込、Amazon.jpで購入)。最大解像度4088×2034ドットまでサポートしており、デバイスドライバーの類いは必要ない。

 また、m-StickとダミーアダプターのHDMI出力端子はどちらもタイプAの“オス”状態のため、接続するには“タイプAメス-タイプAメス”の中継アダプターが必須だ。筆者が用意したのは、ホーリック「HDMI中継アダプタ HDMIF-HDMIF」で、サイズ幅20×奥行き28×高さ14mm。購入時の実売価格は580円(税込)だ。

 

HDMI端子用ダミーアダプター「CompuLab 4K Display Emulator(fit-Headless 4K)」。記事執筆時の購入価格は2600円(税込、Amazon.jpで購入)

“タイプAメス-タイプAメス”のHDMI中継アダプター。筆者はホーリック「HDMI中継アダプタ HDMIF-HDMIF」を利用した。購入時の実売価格は580円(税込)

中継アダプターを介して、ダミーアダプターとm-StickをつなぐだけでOK

HDMI端子用のダミーアダプター(ダミープラグ)をつないだm-Stickに、Splashtop 2 Personalで接続したところ、適切に表示されるようになった

「画面の解像度」を確認すると、「fitHeadless4k」がディスプレイとして表示されていた

マウスコンピューター/G-Tune

マウスコンピューター/G-Tune

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