Webクリエイティブ企業として有名なロフトワークのイベント「loftwork Webmaster Camp Vol.2 『Webマスターの哲学』」に登壇することになった。ずっと前に依頼され、二つ返事でOKした気がするが、何のイベントなのかよく分からない。しかもWeb担当者Forum(インプレス)の安田英久編集長と対談するらしい。
ロフトワークとの打ち合わせで私のテーマは「30代になったら会社に自分の畑を持とう」になった。オフィスワーカーなら、勤務先をよく見て欲しい。事業をまるでオーナーのように取り仕切る地主タイプの部長や課長がいる一方で、数年おきに所属部署を渡り歩く30代、40代がいるはずだ。年功序列の終身雇用があたかも制度のように運用されている会社であれば、異動は昇進、昇格のプロセスに過ぎない。しかし、最近の日本企業では、部署すらいつまであるか分からない。社長直轄プロジェクトにかり出され、プロジェクトが解散しても元の部署に戻れず、人手が足りない部署に配属され、小作人のごとく、オーナーのいる事業で、与えられた役割を果たすだけの人もいる。
安田編集長は日本アドバタイザーズ協会からWeb人貢献賞を受賞した業界のドン。出版社のWeb系編集部の編集長という属性が似ているせいか、ときどき同じセミナーやイベントに呼ばれるが、いつも緊張の連続だ。なぜなら、Web担当者Forumを2006年の設立以来ずっと耕し、2014年からはネットショップ担当者フォーラムを開設して畑を広げる大地主。現代の墾田永年私財法みたいなものである。Web Professionalという後発媒体をなんとか維持している私にはまぶしすぎるのだ。
「Webマスターの哲学」というイベントの趣旨は、さきほど告知ページを読んだ限りでは、「成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。」というピーター・ドラッカーの言葉にあるようだ。
Webの勃興期である2000年前後にWeb担当者になった人も30代半ばのはず。ずっと任されているので本人は地主のつもりでも、実は番頭さん、つまり番の頭(かしら)に過ぎない人もいる。番頭を続けるために若手にノウハウを伝えない「社内ポジション死守タイプ」もいるだろうし、事業のオーナー(あるじ)になりたいが現場作業が忙しく、悶々とする「成長限界痛感タイプ」の人もいるだろう。
安田編集長から、成果をあげる人の習慣的な姿勢、基礎的な方法を聞き出すのが私の役割。30代、40代前半のWebマスターが、どうすれば会社に自分の畑を持ち、ビジネスリーダーとして慕われるかを解き明かしたい。
loftwork Webmaster Camp - Webマスターの哲学 -
- 日時
- 2015年6月26日(金)13:00 - 19:30(12:45開場)
- 会場
- 東京都渋谷区松涛1-5-4 TRUNK BY SHOTO GALLERY
- 参加費
- 8,000円 ドリンク、懇親会費込み(Peatix 事前支払)
- 定員
- 50名
- 主催
- 株式会社ロフトワーク
- 協賛
- 株式会社のれん
内容
- 13:00〜
- Opening(ロフトワーク 渡部 晋也氏)
- 13:10
- Ice Break(ロフトワーク 君塚 美香氏、ロフトワーク 吉澤 瑠美氏)
- 13:30
- Session1:「マインドセット」(ブルームコンセプト 小山 龍介氏、清水 誠氏)
- 14:30
- Session2:「チーム」(リコー 伊藤 恵美子氏)
- 14:50
- Workshop「あなたの仕事の哲学は何ですか?」
- 15:30
- Session3:「メソッド」(ロフトワーク 重松 佑氏、ビッグローブ 瀬川 友輔氏)
- 16:10
- Sponsor Session:「CMSの哲学」(のれん 八木 康介氏)
- 17:00
- Panel Discussion:ウェブメディア編集長が語る「Webマスターの哲学」(インプレス 安田 英久氏、KADOKAWA 中野 克平)
- 17:50
- Closing(ロフトワーク 矢橋 友宏氏)
- 18:00-19:30
- After Party
※詳細は、ロフトワークのセミナー案内ページで。