9時間近く持つ内蔵バッテリー
省電力なCore Mを採用したことで期待できるのが、「HP EliteBook Folio 1020 G1」のバッテリー駆動時間だ。カタログスペックでは、1kgという軽量ボディにもかかわらず最大約9時間(Mobilemark 2012計測時)となっている(JEITA Ver.2.0では約7.6時間)。そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。
その結果、電源プランで「省電力」を選び、画面の明るさを25%程度に設定した場合、公称値に近い8時間50分の駆動が可能だった。本機はACアダプタが非常にコンパクトなのも特長だが、これだけ持つなら普段はACアダプタを一緒に持ち歩かなくても大丈夫そうだ。
BBench結果 | ||
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Mobilemark 2012 | JEITA Ver.2.0 | BBench |
約9時間 | 約7.6時間 | 8時間50分 |
リモート操作でロックやデータ消去が可能
「HP EliteBook Folio 1020 G1」にはセキュリティのための専用チップが搭載されており、電源がオフの状態でもリモート操作でロックをかけたり、データを消去できる。
有償のオプション契約が必要にはなるが、端末の置き忘れや紛失による個人情報の漏洩に対応できるのはうれしい。
このほか、最近の日本HPノートPCの多くに付属する「iPass」サービス利用権の1年間分が、本機にも用意されている。iPassでは日本を含め120カ国の1300万箇所以上のWi-Fiスポットを利用できるため、外回りの仕事をしている営業や、出張が多いビジネスユーザー、旅行好きのアクティブなユーザーには、ありがたいポイントではないだろうか。
購入後、iPassのWebサイトにある特設ページ「HP / iPass グローバル Wi-Fi」、で本機背面に記載されたシリアルナンバーなどを入力すれば利用スタートだ。なお、このページによると、「ユーザーは購入日から12か月以内の期間にiPassサービスのアクティベーションを行うことができます。現在、このサービスはアジア太平洋地域および日本で販売されている一部のHPデバイスでのみご利用いただけます。プロモーションは2017年4月1日に終了します」とのことだ。
さて、これまで見てきたように、「HP EliteBook Folio 1020 G1」は、薄型ボディにビジネスユーザーに必要な性能やセキュリティ機能を凝縮した完成度の高いモバイルノートだ。法人向けの製品ではあるが、その洗練されたデザインや高いモビリティは、一般ユーザーにも非常に魅力的。日常的に持ち歩ける軽量ノートを探している人や、デザインのよいノートを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。
評価機の主な仕様 | |
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製品名 | HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition |
CPU | インテルCore M-5Y51(1.1GHz/最大2.6GHz) |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB M.2 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレー | 12.5型ワイド(2560×1440ドット) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、NFC |
インターフェイス | USB 3.0×2、HDMI×1、ヘッドフォン/マイクコンボ、拡張コネクター、micro SDカードスロット |
本体サイズ/重量 | 幅310×奥行き210×高さ15.7mm/重量約1.0kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.6時間(JEITA Ver.2.0) |
OS | Windows 7 Professional(32bit)※Windows 8.1 Proからのダウンロード権を使って入手可能 |