普段使いには十分なパフォーマンス
「HP EliteBook Folio 1020 G1」はその薄型軽量を実現するため、プロセッサに省電力なインテルCore Mシリーズを採用して冷却ファンを省略している。試用機の場合はCore M-5Y51(1.1GHz/ターボ・ブースト時最大2.6GHz)を搭載していた。モバイル向けのプロセッサということで動作周波数が低めだが、パフォーマンスは十分なのだろうか?
そこでいくつか、ベンチマークを実行してみることにした。まず、Windows 7が搭載するWindowsエクスペリエンス インデックスを実行してみたところ、次のようになった。
Windowsエクスペリエンス インデックスの結果 | |
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プロセッサ | 6.2 |
メモリ | 5.5 |
グラフィックス | 5.6 |
ゲーム用グラフィックス | 6.2 |
プライマリハードディスク | 7.9 |
M.2対応のSSDを搭載しているためストレージが非常に高い結果になっているが、プロセッサやグラフィックスも思った以上に健闘している。
次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下表のようにスコアが2174となった。
PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア | |
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HOME Score | 2174 |
Test duration | 38min 48s |
Web Browsing - JunglePin | 0.37143s |
Web Browsing - Amazonia | 0.14505s |
Writing | 6.42857s |
Casual Gaming | 11.35fps |
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 | 30.02fps |
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 | 145.33333ms |
Advanced Photo Editing part 1 | 0.42154s |
モバイル向けCore iプロセッサを搭載したエントリークラスのノートPCに比べても引けを取らない結果で、Core Mの素性のよさがうかがえる。メールやブラウザなどの日常的に使うアプリには十分すぎる性能だ。
次に、ストレージの性能を測るため「CrystalDiskMark」でベンチマークをとってみたところ、下図の結果になった。
ベンチマーク結果を見ると、シーケンシャルリードとライトがHDDに比べるとかなり高速。最近、上級機などに搭載が進んでいるPCI Express x4接続のSSDなどにはかなわないものの、普段使いには十分すぎるほどのスピードだ。
このほか、ゲーム系のベンチマークも試してみた。まず、ドラゴンクエストX ベンチマークソフトでは次の結果になった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(ウィンドウモード) | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1280×720 | 3455 | 普通 |
標準品質 | 1280×720 | 2793 | やや重い |
最高品質 | 1280×720 | 2101 | やや重い |
低品質 | 1920×1080 | 1747 | 重い |
標準品質 | 1920×1080 | 1355 | 重い |
最高品質 | 1920×1080 | 1037 | 重い |
次に、FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編も試してみた。
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編(ウィンドウモード) | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1280×720 | 標準品質(ノートPC) | 1518 | 設定変更を推奨 |
1280×720 | 高品質(ノートPC) | 1019 | 設定変更が必要 |
1280×720 | 最高品質 | 775 | 動作困難 |
結果を見ると、やはり高性能グラフィックスが要求されるゲームは厳しい印象。ただ、QHD(2560×1440ドット)という解像度であるにもかかわらず、一般的なアプリを使用していて描画のもたつきなどを感じることはなかった。普段使いには十分な性能を持っているとはいえそうだ。
(次ページ、「9時間近く持つ内蔵バッテリー」に続く)