日本の多く愛用者がいるモバイルノート。軽さと小型さを求められながら、性能と堅牢性も必要とされるため、ピッタリの製品を選ぶのに苦労している人も多いのではないだろうか。そうしたモバイルノート愛用者にお勧めしたいノートPCが、日本ヒューレット・パッカードから登場した。日本法人が米本社に開発を要望したという、12.5型液晶ディスプレーとCore Mを搭載したモバイルノート「HP EliteBook Folio 1020 G1」だ。
最厚部で15.7mm、重量も1kgという極薄ボディでありながら、米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアするほど耐久性が高いのが特長。今回はラインアップのうち、マグネシウムリチウム合金やカーボン・ファイバーなどを採用して軽量化を図った特別モデル「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」のWindows 7 Professionalモデルを試すことができたので、その特徴と実力を紹介していこう。
薄型と耐久性を両立した美しいデザイン
「HP EliteBook Folio 1020 G1」シリーズは、12.5インチの液晶ディスプレーを搭載した薄型軽量のモバイルノート。ラインアップは通常モデルとSpecial Editionの2種類あり、さらにCPUなどの構成の違いでそれぞれ複数のモデルが展開されている。
通常モデルとSpecial Editionの差は、おもに筐体に使用している素材と質量の違いにある。前者がトップカバーとパームレストにアルミニウムを使用しているのに対し、後者はマグネシウムリチウム合金を採用。しかもSpecial Editionはボトムカバーにカーボン・ファイバーを使用するなどで、さらに軽量化を図っている。
それにより、質量は通常モデルが1.2kgなのに対し、Special Editionは1.0kgと約200gも軽い。実際に手に取ってみると、重心バランスが絶妙なせいもあるのか1kgという数値以上に軽く感じ、「ひょっとしてバッテリーが入っていないのでは?」と思ってしまったくらいだ。
(次ページ、「ちょっとひねったくらいではビクともしない堅牢性」に続く)