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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第26回

あまり変わらなった……225Mbps対応格安SIMを実測!

2015年05月28日 12時00分更新

文● 正田拓也

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225Mbps対応端末だからといって
特段速い結果は得られず

 IIJmioとドコモの2つのSIM、225Mbps対応の有無の2つの端末を用意して交互に入れ替えて測定した結果が以下の表となる。速度測定はOOKLA SPEEDTESTで行なった。

都心部の225Mbps対応エリアと思われる場所の測定結果。単位はMbps

都心部の225Mbps対応エリアと思われる場所の測定結果。単位はMbps

 結論から言えば、現時点で225Mbps化による速度の恩恵はさほど確認できなかった。IIJmio契約とドコモ契約の間に速度差があることから、速度差の原因はIIJmioの中ということになる。そして、225Mbps化の恩恵が基地局と自分の端末の間の速度だとすれば、そこがいくら速くなっても恩恵はないということになる。

 ただし、これは現時点での話で、近い将来、IIJmioの中が増速など強化され、速度のボトルネックが基地局と自分の端末の無線通信になるということになれば、225Mbps対応端末の効果がはじめて出てくると言えよう。

 また、表をよく見ると、225Mbps対応端末よりも150Mbps対応端末のほうが速い数値を記録していることもあり、このことからも、通信規格の違いよりも、測定した瞬間の混雑状況、捉えた基地局等の影響のほうが大きい。

 また、全体的にドコモ契約のSIMが高速であることから、格安SIMの通信事業者内のネットワーク混雑という点も速度に大きく影響すると思われる。

今、慌てて225Mbps対応端末を用意しても恩恵は少ない

 今回、格安SIM+225Mbps通信の恩恵を実感することはできなかった。その原因としては、225Mbpsのエリアがよくわからないというよりも、無線部分よりもインターネットの速度のほうが遅く、225Mbpsか150Mbpsかそれ以下かも判断がつかなかったことが理由となる。

 また、IIJmioの速度がドコモ契約のSIMよりも遅いという事実も、225Mbps通信の恩恵を余計に受けられない理由である。

 インターネットやプロバイダーは常に進化している。日々行なわれいてるインターネット内の増速などで、225Mbpsの通信のメリットが生きてくる日は必ず来ると思うが、今すぐにあわてて225Mbps対応端末を用意しても恩恵を受けにくいことは間違いなさそうだ。

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