主催者、発表者、参加者の距離が近い福岡の勉強会
JAWS-UG福岡支部や女子会に参加する小室文さんは、聴衆に対して「今日なんでここにきたと?」と問いかけ、勉強に参加する意義、東京と福岡の勉強会の違いについて持論を展開する。
小室さんは今のエンジニア・開発者を、勉強会の存在自体を知らない人、参加者、発表者、主催者の4つに分類し、東京と福岡でその割合を比較する。東京は勉強会の開催数がめちゃくちゃ多いけど、主催する人は少なく、参加するだけの人が多いと分析。「勉強会がたくさんあるから、ふるいにかけられる。主催者はドタキャンを気にし、豪華なゲストを呼び、おやつを用意する」(小室さん)。
一方、人口約150万人の福岡は主催する人、発表する人、参加する人が同じくらいになるというイメージ。小室さんは「主催者、発表者、参加者がものすごく近いので、運営がルーズ。“博多時間”というのがあるので、開始はだいたい15分遅れ。登壇も『またお前か』になる」と説明しつつ、福岡のよさをアピールした。
青い空の下で開発合宿できる「ハッカーズチャンプルー2015」
沖縄で開催されるハッカーズチャンプルー2015について紹介したのが、沖縄出身の喜屋武慶大さん。3月まで沖縄におり、現在都内のIT企業で新人研修中だという。
ハッカーズチャンプルーは沖縄のITコミュニティが合同で開催するイベントで、今年は6月27日に恩納村の「ホテルムーンビーチ」で開催される。6月24日から合同開発合宿も可能。沖縄の青い空のもとで、集中的に開発できるという。最終日の27日はカンファレンスとともに、合宿の成果発表やLTなども行なわれ、最後はお約束のビーチパーティとなる。「行き詰まったら、海で遊んでください(笑)」(喜屋武さん)とのことで、ただいま参加者募集中だ。
関西が燃える!「関西オープンフォーラム」は今年も11月
LT大会のトリを務めたのは日本UNIXユーザー会の幹事を務めるベテランの法林浩之さん。毎年11月に開催される関西オープンフォーラムについて熱く語った。
関西オープンフォーラムは、オープンソースやコミュニティが交流できる場を関西にもということで始められた老舗イベント。「今年で14回目になる。10年以上前からコミュニティといっしょにやり続けてきた」(法林さん)。業界で活躍する人たちの基調講演やセミナー、ショーケース、展示などが行なわれるほか、法林さんがツッコミを入れるトークショーも名物となっている。もちろん、懇親会も用意されており、例年100名近くが参加するという。
法林さんは「関西は各コミュニティが好き勝手にやっている地域。でも自分は自分の関わっている地域のイベントを盛り上げたいと思う。11月に大阪でお会いしましょう。お待ちしております!」と締めた。
5分間に地方コミュニティの魅力を詰め込んだLT大会は、どれも地元愛にあふれた熱いもの。首都圏に偏重している日本のIT産業ではあるが、ITを学ぶ機会は本当にどこにでもあるということだろう。コミュニティの実態やイベント運用の工夫など、聴衆も大いにうなづいていたようだ。