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プレミアムなProとは一味違う、実用性を備えたモデル

360度回転ヒンジ搭載で4つのモードを使い分けられる「YOGA 3」

2015年05月21日 13時00分更新

文● 石井英男、編集●ASCII.jp

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11.6型モデルなら気軽に携帯できる

 YOGA 3は、薄くて軽く、携帯性も優れている。

 YOGA 3 11.6型モデルの本体サイズは、幅290×奥行き197×高さ15.8mm、重量は約1.1kgであり、フットプリントが小さいので、カバンの中でも場所をとらず、気軽に持ち運べる。YOGA 3 14型モデルの本体サイズは、幅334.9×奥行き229.5×高さ18.3mm、重量は約1.7kgであり、常に携帯するにはやや重いが、部屋から部屋への移動などは苦にならないレベルだ。ちなみに、YOGA 3 Proの本体サイズは、幅330×奥行き228×高さ12.8mm、重量は約1.19kgであり、薄さ、軽さともに優秀だ。

左から、YOGA 3 11.6型モデル、YOGA 3 Pro、YOGA 3 14型モデル

 YOGA 3は、11.6型モデル、14型モデルともに、エボニーブラック、プラチナシルバー、チョークホワイトの3種類のボディカラーが用意されており、好みに応じて選べることも高く評価できる。どのカラーも塗装が美しく、デザイン的にも優れている。外観にこだわる人も、YOGA 3ならきっと満足できるだろう。

上から、YOGA 3 11.6型モデル、YOGA 3 Pro、YOGA 3 14型モデル。より薄く見えるようにカラーリングされている

CPUとして最新のBroadwell-Y/Uを搭載

 次に、PCとしての基本スペックを見ていこう。YOGA 3 11.6型モデルとYOGA 3 14型モデルでは、CPUやストレージなどが異なる。

 YOGA 3 11.6型モデルでは、CPUとしてCore M-5Y10cが搭載されている。Core M-5Y10cは、開発コードネームBroadwell-Yと呼ばれていたCPUであり、TDPが4.5Wと非常に低く、消費電力あたりの性能が高いことが特徴だ。

 Core M-5Y10cは、デュアルコアだが、1つのコアで同時に2つのスレッドを実行できるHyper-Threadingテクノロジーをサポートしているため、最大4スレッドを同時実行可能だ。定格動作クロックは800MHzと低いが、自動オーバークロック機能のTurboBoostテクノロジーにより、最大2GHzまでクロックが向上する。それに対し、YOGA 3 14型モデルでは、Core i5-5200Uを搭載している。

 Core i5-5200Uは、開発コードネームBroadwell-Uと呼ばれていたCPUであり、Core MよりもTDPが高いが(Core i5-5200UのTDPは15W)、その分、定格動作クロックも2,2GHzと高い。こちらも、デュアルコアだが、Core M-5Y10cと同じく、Hyper-Threadingテクノロジーが搭載されており、最大4スレッドの同時実行が可能である。また、TurboBoostテクノロジーもサポートしているので、最大2.7GHzまでクロックが向上する。メモリは、YOGA 3 11.6型モデルが4GBで、YOGA 3 14型モデルが8GBであり、どちらも増設はできない。

 ストレージは、YOGA 3 11.6型モデルが128GB SSDを搭載しているのに対し、YOGA 3 14型モデルが500GB SSHDを搭載している。SSHDは、HDDとSSDのハイブリッド構成のストレージであり、SSD部分の容量は8GBである。SSHDのSSDは、HDDのキャッシュとして利用され、パフォーマンスは一般的なHDDよりは高く、SSDよりは低くなる。

 つまり、CPU性能はYOGA 3 14型のほう高く、メモリも倍の8GB搭載しているが、ストレージ性能はYOGA 3 11.6型のほうが高いということになる。

 ちなみに、YOGA 3 Proでは、CPUとしてCore M-5Y70を搭載し、メモリは8GB、ストレージは512GB SSDというハイエンド仕様となっているが、YOGA 3でもWindows 8.1をストレスなく利用するのに十分な性能を持っており、実際の使用感も快適であった。

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