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コンパクトながら多機能なミラーレス機「Nikon 1 J5」を徹底レビュー!

2015年05月18日 12時00分更新

文● 周防克弥、編集●ハシモト/ASCII.jp

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今どきのデジカメには欠かせない
自撮り機能もバッチリ!

背面モニターは前方へ約180度、下方向へは約86度傾けることができる

背面モニターは前方へ約180度、下方向へは約86度傾けることができる

 J5では背面モニターに約180度回転するチルト機構を採用している。最近のデジカメはほとんどがこのような機構を搭載しており、自撮りがしやすくなっているのがトレンドだ。

 本機の場合、設定メニューから「自分撮りモード」を[する]に設定しておけば、モニターの回転で自動的に自撮りモードへ切り替わり「美肌効果」「セルフタイマー」「露出補正」が画面に表示され、タッチでの操作が可能だ。

 「美肌効果」では「美肌」「小顔」「ビッグアイ」「肌トーンアップ」「クマ軽減」「ホワイトアイ」「歯のホワイトニング」「チーク」の8種類の効果を選んで確認しながら設定を行なうことができる。“デジタル整形”機能は各メーカーの機能競争に発展しているが、ニコンもなかなか充実してきた印象だ。

高速連写から画像補正まで
充実した撮影機能

 撮影機能は十分に備わっており、各種オートモードからマニュアル系まで、初めてのデジカメに選んでも難しくない。

 高速な連写機能を活かした「ベストモーメントキャプチャ」モードでは、シャッターボタン半押しの状態から画像の取り込みを行ない、シャッターボタンを全押しした瞬間の前後20コマを記録。後から選ぶ事ができるので、決定的瞬間を逃さないよう撮影者のテクニック面をカバーしてくれる。

 また、最大秒間60コマの連写速度やインターバルタイマー、タイムラプス動画、スローモーション機能などをはじめ、慣れた人にとっても十分対応できる性能だ。

 動画撮影機能も、フルHD動画を60Pで記録可能で、fpsは15コマに落ちてはしまうが、4K動画の記録も可能だ。なお、J5で記録した4K動画は4K対応テレビでの再生はできず、テレビ接続ではフルHDの30Pで再生されてしまうのは注意が必要だ。

クリエイティブモードの撮影サンプル

ノーマル

ノーマル

ポップ

ポップ

レトロ

レトロ

硬調モノクローム

硬調モノクローム

ノスタルジックセピア

ノスタルジックセピア

HDR

HDR

ソフト

ソフト

ミニチュア効果

ミニチュア効果

セレクトカラー

セレクトカラー

クロスプロセス

クロスプロセス

トイカメラ風

トイカメラ風

クロススクリーン

クロススクリーン

魚眼効果

魚眼効果

 エフェクトを得られる「クリエイティブモード」も充実している。それぞれ面白みがあり、お手軽に雰囲気の変わった写真を撮ることが可能だ。一部の効果は色合いなど細かく設定が可能なものもある。

HDRの効果

HDR「あり」(左)と「なし」(右)

 1回のシャッターで複数枚の画像を取得し、合成してダイナミックレンジを広げる「HDR」撮影も可能。その効果は十分で、ハイライトの白飛びがしっかりと抑えらている。

アクティブDライティングの効果

左がアクティブDライティング「あり」で、右は「なし」。絞りは同じF5.6だが、シャッタースピードは左のほうが1/100秒、右のほうが1/125秒と1/3の露出差がある

 「アクティブDライティング」はHDRと違い、1回のシャッターで明暗差の補正を行なってくれる機能。上の2枚の写真はその効果の比較。

 露出差があるとはいえ、暗部の描写は1/3以上の効果がでている。ハイライト側も少し影響を受けて明るくなってはいる。

HDRとアクティブDライティング
どっちを優先すべきか!?

左がアクティブDライティング「なし」の状態で右は「あり」の状態

HDRで撮影した画像

HDRで撮影した画像

 HDRをオンにするとアクティブDライティングは自動的にオフになるらしい。

   動きのない被写体にはHDR、動きのある被写体にはアクティブDライティングと使いわけるのが正しい使い方のようだが、実際に撮り比べるとアクティブDライティングのほうはメリハリのない結果になってしまうこともある。

 デフォルトではアクティブDライティングがオンになっていて問題はないが、シーンによってはそれぞれの使い分けが必要かもしれない。

次ページへ続く、「撮像素子が小さいことによる画質的メリットも大きい

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