恥ずかしながら衣服によく「シミ」を付けてしまう。ラーメンをズルズルとすすらないよう気を配ったり、上品にパスタを食べたりしているのに、ふと見ると白いシャツに点ができている。そしてオフィスに戻って言われる。「シャツにシミが付いてますよ」と。
それ自体特にほかの人に迷惑をかける存在ではないが、シミ付きのシャツを着ているだけでだらしないイメージが発生し、なんとなく気恥ずかしい思いもする。その場で落とすのにも苦労し、時間が経てばさらに落ちにくく、まさにやっかいな存在といえる。
この悩みにハイアールアジアが出した答えが「AQUA COTON(以下、COTON)」だ。洗いとすすぎの機能を持つ製品としては世界初をうたう“ハンディ洗濯機”で、いつでもどこでも部分汚れやシミを落とすことができるという。
果たしてこれでシミに屈することがなくなるのだろうか、試した結果を報告したい。
シミをたたいてキッチンペーパーに移していく
製品最大の特徴はサイズと重量だろう。およそ幅46×奥行き46×高さ176mm、200gというのは家庭用洗濯機と比べ圧倒的に小さく、軽い。仕事のデスクに置いても邪魔にならないし、もちろんカバンに入れて持ち歩くこともできる。
使う水の量もおよそ5ccと、かなり少ない。こうしたスペックから、COTONがワシャワシャと衣類を洗うものではないと想像が付くはず。
COTONは先端のヘッドを上下に高速振動させ、シミをたたき、押し出して、衣類を洗う。つまり、正確には洗濯機ではなく、押し出し洗い機といえる。
実際の使い方としては、付属の専用マット上にキッチンペーパー、さらにその上に衣類のシミ部分を乗せ、水の入ったCOTONでシミをたたいていく。下に押し出されたシミを、キッチンペーパーが吸い取ってくれるという仕組みだ。
シミの種類によっては水だけでも落とせるが、液体洗剤などを塗ってからたたくとさらに落ちやすい。洗剤を塗り、水を使わずにたたく方法も有効だという。
うまく落とすコツとしては、シミの周囲から中心に向かってヘッドを動かすこと。こうすることでシミの広がりを防ぐ。また、ヘッドを衣類に強く押し当てるとシミが飛び散り、輪ジミになりやすいので加減が必要だ。
メーカーサイトに基本的な使い方や、シミのタイプ別使い方などの動画も上がっている。 |
使っているときに気にした方がいいと感じたのは明るさ。ヘッドを当てると、自然とシミが影に隠れることになる。シミが濃いうちは問題ないが、薄くなるにつれ、シミが見えにくくなる。試用時は手元をライトで照らしながら使った。
(次ページでは、「実際にシミを落としてみる」)