入社式の挨拶というよりは、事業方針説明会のような内容
中期経営計画を策定中ということもあるのだろうか。髙橋社長の挨拶は具体的な事業方針について説明する内容になった。
出席した関係者の間からは、「入社式の挨拶というよりは、事業方針説明会のような内容」という声もでたほどだ。
髙橋社長は、「デジタル情報家電では、日本、中国、アジア市場に重点を置き、米国については筋肉質な事業体とする。エネルギーソリューションでは、従来の太陽電池パネル中心の事業体制から、トータルエネルギーソリューションへと大きく事業転換を図る。液晶事業では、現在のスマホ偏重から、車載用などへアプリケーションを広げ、小型液晶に加えて、中型液晶に注力する。新規事業においては、重点5事業領域のなかでも、特にロボティクスと、ヘルスケア・医療が一歩抜け出しつつある」とした。
さらに「キャッシュフロー重視の経営に徹底的に取り組む。同時に、収益構造の筋肉質化に向けた改革を進めている。開発プロセスの見直しや調達改革を通じて、一定の成果は見えつつある。だが、気を緩めずに改革を進め、全社5万人の仲間とともに、再生から成長へ向けて一丸となって進んでいきたい」と語った。
こうしてみると、ここまで事業の全体像を語り、経営の方向性を明確に示した点は、まさに、事業方針説明会のような内容だといわれても、しかたがない。
それだけ、いまの髙橋社長の頭のなかは、経営のことで一杯なのだろう。
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