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デバイスとして正しい進化を遂げた製品

ウェアラブルで装着感がない? 「UP move」が画期的な理由

2015年04月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Apple WatchとUP moveの差は存在感の有無

 時計機能といえば、発売のウワサが出始めて以降、UP moveのようなフィットネストラッカーにとって、Apple Watchの存在は脅威でした。

 実際、心拍センサーと加速度センサーを内蔵し、健康管理ツールとしての側面も持つApple Watchは、フィットネストラッカーと思い切りバッティングします。しかし、Apple Watchの実際の仕様や価格が明らかになったことで、フィットネストラッカーの接地点も見えてきたように思えます。

 Apple Watch Sportの38mmケースモデルは4万6224円、バッテリーの持続時間は最大で18時間と発表されています。おかげで「電池が持たない」「高い」と言われているわけですが、Apple Watchをウェラブルセンサーとして見た場合、わざわざ時計を自称し、自ら高いハードルを課したところに新しさがあります。

 Apple Watchは、特に実用目的がなくても着けていたい気にさせられるファッショングッズなわけです。つまり、自ら装着しないと気が済まないApple Watchに対し、装着していることを忘れる方向で快適性を上げたUP moveは、フィットネストラッカーの進化として正しいのだろうと思います。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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