かざすだけで中身が分かる! NFC対応のSDメモリーカード
Wi-Fiばかりが無線ではないというごとく、東芝が送り出した無線機能付きSDメモリーカードはなんと世界で初めてNFCに対応した「SD-NFC」シリーズだ。
SDメモリーカード内にNFCチップを内蔵し、非接触の近接通信が可能なこの製品。使い方は簡単で、NFCリーダーを内蔵したスマホに専用アプリ「Memory Card Preview」(Android版のみ)をインストールし、このSDメモリーカードを近づける。
すると、カード内部に保存されている撮影済みの画像のサムネイルが表示されるのだ。
カードの名前やカードの空き容量なども表示されるが、現時点ではSDメモリーカードの情報を確認するだけで、画像ファイルの転送などはできない。
なお、同社は短距離無線技術の「TransferJet」に対応したSDHCカードを開発中で、こちらは画像をデータをそのまま転送できるようになる予定。PCからSDメモリーカードスロットが消える日も来るのかもしれない。
高音質をうたうmicroSDカードも登場!
ソニーが2月上旬に発表したmicroSDXCカード「SR-64HXA」が大きな話題を巻き起こした。というのも、保存した楽曲をプレーヤーで再生すると、従来のmicroSDカードから再生した場合よりも高音質になる、というのだ。
機構的には、プレーヤーはメモリーカードからデジタルデータを読み出して本体でデコードして再生するのだから、データを保存しているだけのメモリカードの違いで音質が異なることはないのでは? という人が大勢を占めた。
開発元のソニーは、カードからデータを読み取る際に発生する電気的なノイズを低減し、プレーヤーへの影響を減らすことで音質が向上する、と主張。
再生された楽曲を客観的に分析する手段がないため(周波数などでは解析できないらしい)、人が耳で楽曲を聴いて判断するしかないのだが……。筆者はまだ直接自分の耳で聴いていないので、ここでは結論には言及しないことにする。
ちなみに、実際に音を聞いた担当編集者によれば「ソニーの普通のmicroSDカードと、ウォークマンに差して比較する限りは、SR-64HXAのほうがいい音に聞こえた」とのことだ。
SR-64HXAはソニーの直販価格で1万9980円。同仕様である64GBのmicroSDXCカード(クラス10)が4000円程度から購入できると考えると、かなりの価格差がある。
ハイレゾ楽曲もどんどん普及しつつあるいま、やはり楽曲を保存するメモリーカードにもこだわるべきなのだろうか。
次ページへ続く、「SDメモリーカードは通信機能内蔵が当たり前になる!?」
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