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2015年 春の外部ストレージ祭り! 第2回

SDXC? UHS? 複雑になったSDメモリーカードを解説!

2015年03月31日 12時00分更新

文● 二瓶 朗、編集●ハシモト/ASCII.jp編集部

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16GB以下は1000円未満!? SDメモリーカードの価格推移

スマホで一番多く使われているであろうmicroSDHCカード。WindowsタブレットなどもフルサイズではなくmicroSDのスロットを採用する製品は多い

スマホで一番多く使われているであろうmicroSDHCカード。WindowsタブレットなどもフルサイズではなくmicroSDのスロットを採用する製品は多い

 2015年3月時点で、もっとも売れ筋であろうSDメモリーカードは、32GBのSDHC/microSDHCカード(クラス10)であり、それらの価格帯はおおむね1300~1800円程度。ただし、80MB/秒を超える高速転送モデルだと、フルサイズでは2000円以上、microサイズでは4000円以上する。

 ちなみに、2008年ごろのニュースリリースをあたってみると、東芝製の32GBのSDHCカード(クラス4)の発表直後の予想市場価格が8万円前後とされているので、数年でかなりの価格低下があったことがわかる。

 この例を提示するまでもなく、SDメモリーカードの価格低下はかなり激しい。4GB~16GBのSDHCカードになると、1000円を切る実売価格であることは珍しくなく、もはや製品の容量差や価格差などないに等しい状況となっている。

 そして、フルサイズよりもmicroサイズのほうがよく売れているが、これは言うまでもなくスマホやタブレットといったmicroSDHCカードに対応した製品の台頭が理由だろう。

 なお、microSDカードはアダプターを使うことでフルサイズのSDメモリーカードとしても使うことができる。ただし、アダプターを介した場合はUHS IやUHS IIといった高速転送のアドバンテージは失われるので注意しよう。

これから普及期に入るSDXCカード

 最新のスマホやタブレットではmicroSDXCに対応するものがほとんどで、いずれその中心は64GB超のSDXC製品に移行していくことが予想される。

 SDXCカードは、64GB(クラス10)が2500円程度から購入可能で、80MB/秒を超える高速転送モデルは4000円以上となる。128GBモデルは5000円前後から、256GBは2万円以上の価格となっている。

 microSDXCカードは、64GB(クラス10)が3000円程度から販売されており、80MB/秒を超える高速転送モデルは4000円以上する。128GBの製品は1万円以上からとなり、256GBのモデルはまだ製品化されていない。

 SDXC(microSDXC)であればUHS-Iにはほぼ対応しているが、UHS-IIになると64GBでも2万円以上の価格となる。

 総合的にみると、新しい規格を採用する大容量SDメモリーカード製品ほど、同等の製品でも価格差が大きく、逆にすっかり枯れかかっているような古い仕様のカード(必然的に容量も小さくなる)ほど激安になる。

 最終的には、自分が持っている機器がどの規格、どのスピードクラスに対応しているかを確認し、それに適合する製品の中でベストサイズかつ安値のものを狙っていく、ということが必要になるだろう。

次ページへ続く、「多機能化するSDメモリーカード

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