イメージビデオに入って女の子と過ごす
コンテンツのスゴさは十分にわかった! では、どういった経緯から作り始めたのだろうか? その辺を尾谷氏にインタビューしてみた。
──尾谷さんとVRの出会いはいつだったんでしょうか?
尾谷 90年代にあったVRブームのときですね。当時19、20歳ぐらいで、雑誌の「STUDIOVOICE」とかを読んで感化されて、「これはスゴい時代がくるなー。仮想現実万歳」とか思ってたんですが、結局そのブームは去ってしまった。
──では今回のセクシーコンテンツを作り始めたきっかけは?
尾谷 それは去年、秋葉原のG-Tuneで体験した「PlayGirls」のデモです。かぶってみて「これはヤバい」と。同時に「なぜCGで実写じゃないのか」という疑問も感じました。僕は普段グラビアの仕事をしてて、セクシー女優さんともつながりがある。じゃあ実写でできないかと考えているときに、たまたまうちのチームのメンバーに出会えた。
そこで話をしているうちにライブや風景だけでなく、セクシーなイメージビデオも360度で撮影できるんじゃないかという話になって、じゃあ自分たちでVRを作ろうという。普通の360度映像は風景を撮って終わりというものが多い中、僕たちは人間(役者)を扱おうと。人間を扱うことでよりリアルで没入感の強いものを撮っていきたい。昔の夢だった業界に関われるのならぜひやりたいという気持ちで、このプロジェクトを始めています。
──どういった流れで作り始めたんでしょうか?
尾谷 質の高いセクシー映像をリリースしている大手コンテンツメーカーさんと組もうと考えて、KMP(ケイ・エム・プロデュース)さんに話を持ちかけたら、担当者の人に「これは面白い、コラボでやろう」と言ってもらえて、専属の女優さんをお貸しいただくことが出来たんです。それが「これがドリームヴァーチャル! 夢のW同棲生活」に出演していた星美りかちゃんと佐倉絆ちゃん。
──360度映像というとあまり前例がないので、撮影が大変そうですが……。
尾谷 そうですね。360度カメラの撮影テクニックは、まだ開拓されていない部分が多く、僕たちもどう見えるかわからなかったので、それこそ男同士でリハ映像を撮ったりしましたよ(笑)。
──アッー!
尾谷 先ほど見ていただいた映像は、それを女優さんで再現しただけです。あとはGoProを6台組み合わせたシステムで撮るのですが、このバラバラの映像をくっつける作業(スティッチング)がなかなかうまくいかない。いろいろな方に協力を仰いで、サークル活動のようにみんなで夜なべしながらつくりました。
──しかし、女優さんに近いのがスゴいですね。
尾谷 昨年12月に配布が始まったDMMさんの映像を見たときに、申し訳ないけど被写体がとにかく遠いと思ってしまったんです。周囲がパーティー状態になっているのに、自分は動けずに生殺しなんですよね。
──自分ひとり蚊帳の外感がハンパないですね。ドMの人ならいいのかもしれませんが……。
尾谷 それはVRでは違うんだよと。イメージビデオでは、被写体とカメラが接近する主観映像が使われますが、これをVRHMDで見たらヤバいんじゃないかという。PS4向けの「Project Morpheus」で、女子高生と同じ部屋に一緒にいられるということで話題になった「サマーレッスン」ってありますよね。あの実写版で、アイドルとの同棲を撮れたらいいなというアイデアがあります。
──スゴいのはわかったのですが、これってどこかで体験できたりしないんでしょうか?
尾谷 今のところ2月24日に開催されたKMPさんのイベントで披露したぐらいです。その後、MAX-Aさんともコラボして彩乃ななさんの映像を撮らせていただいています。そのうち、メーカー各社が参加したセクシーVR体験型イベントなんていうのができたらうれしいですよね。
──おおお。どんどん広がっていきますね。
尾谷 某CEOではないですが、僕らは「Tinko different」(ティンコ・ディファレント)を目指してますからね!
──ちょ(笑)。セクシー以外にこれから撮っていきたい360度映像ってありますか?
尾谷 うちの親父は日本中の山に行ってる「山男」だったんですが、アキレス腱を切ってしまって一時期動けなかった。そんな親父にいろいろな山頂を見せてあげられればと。いろいろ撮っていきますので、ぜひご期待ください。
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