先週、Appleのイベントタイトルの「Spring forward」についてご紹介しましたが、今年は無事に、夏時間への移行を過ごせたような気がしています。
夏時間になると、日の入りが午後7時過ぎになり、7時半頃までは空が明るい状態になります。まだ、春分の日の前なのですが……。夏へと季節が進むにつれて、9時半頃まで明るい状態が続きます。
たとえば7時に仕事を終えても、1時間ちょっとは照明なしでテニスができるわけです。ただ、夏になればなるほど、霧が出やすく寒くなっていくので、ここが北カリフォルニアで暮らしていて、イマイチ盛り上がれないところです。あの、ムシムシとした夕方も、悪くないなと思うようになりました。
シリコンバレーのエンジニアによる
Appleイベントの過ごし方
さて、皆さんはAppleイベント、ご覧になりましたか? 筆者は残念ながら、サンフランシスコの会場での取材が叶わず、EvernoteやGoogleなどを取材で回るシリコンバレーでの平常通りの月曜日を過ごしていました。
しかし、回ったオフィスのどこでも、オフィス内ではTim Cook氏の声が聞こえてきました。朝10時から仕事をしながら、Appleのストリーミングを横目で見ている従業員がとても多かったのが印象的でした。
Evernoteでは、いくつかの会議室でAppleイベントの中継を見るために予約されるほど。詳しい人を連れてきて、ああだこうだと議論しながら、イベントを見守る光景も見られました。
「仕事中に……」と思われる方もいるかも知れませんが、例えばEvernoteの場合、新しいMacBookでもEvernoteアプリが動作するわけです。あるいはApple Watchとの連係もあるかもしれません。Evernoteのリマインダー機能は相性が良さそうですし。
こうした新しいデバイスへの対応は、クラウドやソフトウェア、アプリを作っている企業にとっては死活問題にもなり得るため、盛り上がりつつも「仕事として」の鋭い評価が行われている点が印象的でした。
花粉症の季節がついにやってきました……
日本の春先に、筆者も苦しめられていた花粉症。
毎年「昨年の○倍」と言われ続けているような感覚すらありますが、花粉シーズンになると流れる「花粉前線北上中」というテレビCMは、見るだけでくしゃみが出るほどの条件反射が備わりました。
あの、緑の杉林の枝が揺れて、白い花粉が大量に空気中に放出される映像。あまり具体的に書きすぎると、自爆しそうなのでこの辺にしておきます。
筆者の友人のエンジニアは、「花粉が来ないところ」へと3ヵ月間待避するライフスタイルを送っています。例えば北海道、沖縄。海外だとシンガポールなどを攻めていましたが、なんと昨年はグアテマラに滞在していたそうです。今年はマレーシアでしたっけ。
インターネットがあって、ある程度治安が確保されていれば仕事ができるのだ、という身近な実例でもあります。
アメリカでも花粉、飛んでました
ちなみに「hay fever」という名前です
筆者の住む北カリフォルニアも、東京に比べると花粉症の影響はないだろうと踏んでいましたが、2月中旬から完全に花粉症の症状が出てしまっています。
こちらでは花粉症を「hay fever」、医学的には「pollinosis」と読んでいます。
前者の「hay」は干し草、後者の言葉に含まれる「pollen」は花の花粉を示します。樹木のものではありませんが、「花粉症」はアメリカにもありました。言葉があるということは、春先あるいは秋に花粉が飛ぶということです。
日本では通常のお天気ニュースで花粉情報は必ず放送されるようになりましたが、こちらではThe Weather Channelのアラートが送られてきます。
その際、Tree(樹木)、Grass(草)、Flower(花)で、どの花粉が多いのか、少ないのか、という種別の情報も提供されます。ちなみに現在は、Treeが「高」、他のものは「低」とのこと。
もう少し詳しいマップを見たい場合は、Pollen.comのアレルギー予報(関連リンク)を見るとわかります。
(次ページでは、「対策は、毒をもって……花粉を摂取して花粉対策?」)
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