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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第57回

花粉はアメリカ西海岸でも飛んでいます(閲覧注意……)

2015年03月12日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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対策は、毒をもって……
花粉を摂取して花粉対策?

 アパートの近所にファーマーズマーケットが毎週やってくるのですが、そこで売られていたのはなんと「花粉」! しかも、黄色だけでなく赤っぽかったり緑色をしていたり、ちょっとカラフルではありますが、花粉は花粉。

ファーマーズマーケットで購入した花粉と蜂蜜。住んでいるところ近隣のものを摂取することで免疫療法になる、と養蜂場の方が言うのですが……

 これは、ミツバチが唾液で固めて持ってきた花粉です。地元産の花粉と蜂蜜を摂取することで、アレルギーを軽減しようという免疫療法です。パッケージにはちゃんと筆者が住んでいるバークレーの養蜂場で取れたことが示されています。

 筆者は取りあえず、ヨーグルトに混ぜて1日ひとさじ食べ始めました。始めたばかりなのでまだどうなったかわかりません。しかも、来月には東京に出張するので、地元じゃない花粉に晒されるとすれば、ちょっと意味がないような……。なお、日本では、花粉を含む食品によって、より重篤なアレルギー症状を引き起こした可能性についても報告もありますのでご注意ください(厚生労働省の該当ページ)。

紹介してしておいてなんですが、花粉を直視すると、ちょっとくしゃみ数回は不可避です。ごめんなさい

 日本の花粉症の方が、完全に手強く、反応も大きく、患っている人も多いように思いますが、米国のアラートは細分化されていて、自分がどのアレルギーを持っているのかに応じて、対処すべきかどうかがわかる仕組みは良いなと思いました。

 しかし、花粉症にもウェアラブルの流れです。日本のウェザーニューズは、iPhoneユーザーを対象にして、「ポールンウォッチ」なる腕時計型デバイスを100人に配布します(関連リンク)。このデバイス、1日のくしゃみ回数をカウントでき、アプリを通じて回数を投稿できるようになっています。

 たとえば誰がどこでくしゃみを連発しているのか、といったデータを取ったうえで、風の流れのデータと組み合わせれば、例えば「花粉を避ける帰宅ルート」を発見できるようになるかもしれませんね。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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