【11:00】飯田橋の編集部から犯人が逃走開始
あんまり本気度が高くないままスタート
11:00、鬼ごっこ開始。犯人の2人がまず逃走し、30分後に刑事のコジマが追いかけるというかたちになる。このときのカリーさんは「今ココにカリーさんが来なかったか!? バカヤロウ、そいつが犯人だ!」と某アニメのモノマネをしておどけていたが、実際に追いかけるのはコジマだけなので、いい気なものである。
11:30にはコジマが出発し、いよいよ鬼ごっこスタート。捜査本部のカリーさんはさっそく犯人とカメラシンクして、犯人の動向をつかもうとしたのだが……。
これである。カメラシンクはインカメラもアウトカメラでも可能なので、自撮り(セルフィー)も送ることができる……のだが、これでは鬼ごっこにならない。さっそく、アウトカメラに風景を撮るように要求したカリーさんだった。
今回の鬼ごっこの最大のキモは、このカメラシンクにある。犯人はカリーさんと通話しながら(バカにしあいながら)、その場でカメラを向けてぐる~っと360度回る。これにより、位置シンクではさすがにバレバレになってしまう現在地を、刑事側が推測しないと当てられないようになるわけだ。
【11:30】カメラシンクを頼りに犯人を追う刑事
犯人は九段下方面に逃走中
たとえば、11時30分頃、カリーさんとオオタが通話したときの写真が以下のものになる。
実はこれ、地下鉄の九段下駅、5番出口から出てすぐの位置に鎮座している像なのだ。この像に見覚えのあるカリーさんは、すぐにコジマと通話。「九段下方面にいる」と指示を送り、コジマはそちらに向かう……。基本は、これの繰り返しだ。
何しろエリアが広い上に1対2なので、犯人を直接捕まえるのはなかなか困難。目につかないところでじっとされていると、鬼ごっこというよりはかくれんぼになってしまう。そこでコジマは犯人と位置シンクを行なうことで、お互いが50m以内にいれば逮捕できるというルールがある。
ただし、この機能を使うと犯人の位置がバレバレになるので、捕まえようと捕まえまいと、刑事・コジマは位置シンクを使った場合は15分動けない。逮捕に失敗した場合は、その間に犯人が逃げられるようになっている。
【11:45】刑事と犯人、早くも騙し合いを展開
オオタは神保町方面、ヤヒロは水道橋方面へ逃走
とはいえ、犯人も頭を使う。カメラシンクで自分の位置をバラさないように、どこにでもあるような風景を写したり、逆に見え見えのランドマークを写すことで陽動作戦を仕掛けたりするわけだ。たとえば、次の写真を見てほしい。
神保町にある交差点の標識なのだが、送ったヤヒロいわく「あえて2方向の標識を出すことで、刑事の混乱を誘った」そうで、なかなかの知能犯である。ちなみにこの時点で、ヤヒロは水道橋方面に、オオタは神保町方面にと、二手に分かれている。
一方、刑事のカリーさんとコジマは、画面シンクでマップとにらめっこしつつ、カメラシンクで送られる情報をもとに犯人を追いかけていく。地図を画面シンクで共有するのはもちろん、会話しながら地図に手書きシンクで文字を書き、互いのルートを確認することも行なっていた。
画面シンクでコミュニケーションを取っていたのは、実は犯人側も同じ。土地勘がない上にiPhoneユーザーだったヤヒロは、オオタに画面シンクを使って逃げる方向やAndoroidの操作方法などを聞いていたようである。というか、一応IT系の編集部にいるのに、そんなにスマホを使えないのは問題だと思うが。
しかしこんな調子で、はたして犯人を捕まえられるのだろうか? 実は、コジマにはひそかな勝算があったのだ。
11:00~12:00 犯人側、2人に分かれる
刑事が追いかけてくるのは30分後ということもあり、打ち合わせをしながらゆっくりと逃げていた2人。神保町の交差点で、ヤヒロは北、オオタは東という具合に二手に分かれている。
(次ページでは、「ついに犯人の1人を追い詰める!?」)