
京セラは、auからリリースされている「miraie」と「BASIO」の商品説明会を開催した。miraieはジュニア向け、BASIOはシニア向けと、それぞれターゲット層のハッキリとした端末である。どのような特徴があるのかみていこう。
安心・安全にこだわった
ジュニア向けスマホ「miraie」
miraieは、保護者による各種機能制限やカメラ機能付き防犯ブザーなどをそなえた、ジュニア向けスマートフォンだ。
京セラの調査によれば、小学生高学年(4〜6年)では、4割以上が携帯電話を所有。そのうち約3割がスマホを所有している。とはいえ、子供にスマホを持たせることは、様々なトラブルの契機ともなりえる。miraie開発の背景には、京セラがこの状況を「親子が一緒にスマホを学ぶ絶好の機会」と考えたことがあるという。
具体的には、子供の年齢にあわせてフィルタリングのレベルを設定して危険なウェブサイトをブロックできる、保護者の許可がないとアプリが利用できないなど、細やかな制限機能をそなえた。1日のうちで端末を利用できる時間を設定することも可能。
また、緊急時は防犯ブザーの鳴動とともに、位置情報の取得および写真を撮影し、登録したメールアドレスに位置情報と写真が自動送信されるなど、“安心・安全”に配慮した端末だ。
ほかにも、「auスマートパス」は子供用にカスタマイズされたもの、「LINE」のスタンプはデフォルトおよびプレゼントされたもののみ使用可能など、コンテンツ面も安全性にこだわっている。また、防水・防塵に加え、耐衝撃に対応しているのも保護者としては安心だろう。
ところで、miraieといえば、不適切な言葉の入力を自動チェックする「あんしん文字入力」機能がネット上では盛り上がった。子供が使うべきではない単語を入力すると、ダイアログが出て注意され、入力した履歴はあとで保護者が閲覧できるというものだ。
この機能も、「親子が一緒にスマホを学ぶ」という京セラのねらいに照らしあわせて考えてみれば、メールやSNSなどのコミュニケーションにおいて、子供の意識付けには有効ではないかと感じる。「うっとうしい」と思われるかもしれないが、逆に言えばそれぐらいの頻度で表示させることで、少なくとも子供には「あまりよくない言葉だな」という気づきを与えることができるだろう。
(次ページでは、「シニア向けの配慮がつまった「BASIO」」)
