シニア向けの配慮がつまった「BASIO」
miraieが子供向けなら、「BASIO」は50代後半〜60代をターゲットにしたスマホだ。
京セラの調査によると、50代後半〜60代はフィーチャーフォンのユーザーが多い。フィーチャーフォンユーザーがスマホへの移行をためらう理由として、「(スマホの)料金/価格」「操作性に対する不安/懸念」「スマホに対する情報/興味不足」が挙げられるという。それを解消するためにシンプルに使えるものを……というテーマで開発されたのがBASIOとなる。デザインも「かんたんケータイに見えないようにした」とのことだ。
専用UIは採用されているものの、自分で好きなようにカスタマイズができるほか、Google Playからのアプリ追加も可能。ディスプレーは5型(1080×1920ドット)で、CPUに2.3GHz動作のクアッドコア(Snapdragon 801)に2GBのメモリー、16GBのストレージとスペックも高く、他のスマホと比べても見劣りしない。
また、メインのキーがハードキーである、カメラのシャッター専用ボタンが用意されるなどの仕様は、スマホに慣れていない層にはうれしいところだ。防水・防塵のほかに耐衝撃にも対応するほか、京セラ製端末らしく「スマートソニックレシーバー」も搭載する(ちなみに、miraieも搭載している)。
どちらもターゲット層を絞りつつ
使い勝手にこだわっている印象
miraieとBASIOという2端末を見てきたが、どちらもターゲット層を強く意識したスマホになっている。防水・防塵や耐衝撃対応はもちろん、miraieなら細かい制限機能、BASIOなら本体正面の独自のボタン配置など、ユーザーの使い勝手に配慮した工夫が盛りこまれていると感じた。ちなみに京セラ広報に話を聞いたところ、au初のジュニア向け/シニア向けの端末ということもあり、特にメディアから好意的な反応が多かったという。
スマホが普及していくにしたがって、これまでスマホを手にしていなかったジュニア層やシニア層などからの需要が高まることは十分考えられる話だ。そのようなユーザーをスマホに引き込む端末として、miraieとBASIOは注目に値する存在と言える。