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隠れろ、いや撃て! ウェアラブルデバイスを装着して銃を撃ち合うゲーム CESで受賞したLyteShotがKickstarterに:CES2015

2015年01月07日 18時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ編集部

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 いよいよ現実とゲームの区別がつかなくなってきた。

 野外でハンドガンやダガー、杖を振り回し、対戦相手と戦うアクションゲームキット「ライトショット」(LyteShot)は、サングラス型のウェアラブルデバイス(ヘッドマウントディスプレイ)に接続して遊べるのだ。対戦相手が胸につけた「ライトパック」を目がけて架空の銃弾を撃ち込んだり、魔法を使って攻撃する。

 iPhone、Androidスマートフォン、そしてエプソンのヘッドマウントディスプレイ「Moverio BT-200」にBluetooth無線で接続できる。その未来性が評価され、米ラスベガスの家電見本市「2015 International CES」では、優秀な製品を表彰する「CESイノベーションアワード」を受賞した。

 ゲームキットおよびプラットフォームを開発しているのは、米シカゴのスタートアップだ。今月6日からクラウドファンディングのKickstarterでプロジェクト出資者の募集を始めている。2人対戦用のセットは240ドル(約2.8万円)の出資から入手可能(ただし240ドルのコースは先着100人限定)。今年8月に出荷予定だ。

 標準では「アサシン」(暗殺者)という鬼ごっこ系のゲームがプレイできる。タワーディフェンス系の「ビシージ」(攻城戦)などチームバトル形式のゲームも開発中。米国で大ヒットした「ゾンビ鬼ごっこ」こと「ヒューマンvs.ゾンビ」開発者クリス・ウィードとジョー・スクロバーによる「イヴェーション」(侵攻)も開発中とのこと。

 とりわけ面白いのはオープンであること。武器となるデバイスは3Dプリンターで改造できる(ベースとなるデバイスがBluetoothに対応し、加速度センサーやアレイセンサーが組み込まれており、外側のデザインを変更できる)。ゲームはUnity 3D環境で誰でも開発できるようになっている。

 LyteShotはマイコン「Arduino」で開発されており、LyteShot対応の手榴弾やクレイモア地雷、ドローンなどを開発してくれるサードパーティーメーカーも募集しているということだ。


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