家族がiPhone 5を持って転んでコンクリートにぶつけ、ディスプレー面にキズがついてしまった。画面が暗いととても目立つので、何とかしてみようとチャレンジ。磨いてキレイにできるのか。磨いても大丈夫なのか、試してみた。
ダイヤモンドで磨いてみる
iPhone 5の画面に使われているガラスの詳細は公表されていないが、「ゴリラガラス2」という情報がある。初代iPhoneに搭載された「ゴリラガラス」の改良版だ。プラスチックの数十倍の強度を持っているのだが、コンクリートに勢いよくぶつければキズができる。家族がiPhone 5を持ったまま転び、大根をおろし金にかけるがごとく、地面をこすってしまった。そのため、画面右端から左側に向けて、たくさんのキズが付いたのだ。今回は、このキズを磨いて消してみることにする。
まずはダイヤモンドで磨いてみる。鏡のウロコ取りに使われるお手軽な研磨を購入した。ウレタンに人工ダイヤモンドを含有した研磨パッドで、1100円前後。水を付けてごしごしするだけで、汚れが落ちる。当然、削るわけなので、iPhoneの撥油コーティングが削れてしまうのは覚悟の上だ。
説明書にあったとおり、水を付けてこすると最初は少しざらざらした感じがある。数分でつるつるとした手ごたえになる。ちょくちょく水を拭いてキズの具合を確かめ、水を付け直してこすり続ける。5分ほどでは違いが判らなかったので、さらに続行する。
30分ほどで画面上部の浅いキズが薄くなってきているように見えた。効果が出始めたのだが、だが残念なお知らせも。キズというか、こすっている部分に微細なキズが付いて若干曇った感じになっているのだ。もちろん、キズよりもはるかに見えにくいのだが、こすっていない部分と比べると明らかだ。とはいえ、この程度は想定内。ごしごしを続行することにした。
さらに30分ほど磨いて手が痛くなってきた。右端部分のみをこすっていたのだが、確かに効果が出てきたようだ。細かいキズは薄くなり、画面下のキズも右側が若干目立たなくなってきているような気がする。しかし、ほかの人に見せると気のせいと言われてしまった。
そこで本腰を入れて長時間こすることにした。映画を見ながら、そのまま2時間ほどこすり続ける。右腕が筋肉痛になったころ、うっすらとしたキズは目立たなくなった。とはいえ、爪が引っかかるレベルのキズを研磨するのは難しそうだ。また研磨の代償として表面に微細なキズが入ってしまうのも仕方のないところか。
(次ページでは、「酸化セリウムで科学的&物理的に研磨する」)
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