USB 3.0もHDMI出力もないシンプルなハードウェア
筆者が一番気にしている本体重量だが、筆者宅のキッチンスケールで実測してみたところ、Chromebook C720は1200g、Chromebook 11は1037gとたった163gの差だった。たかが163g、されど163gというのは歴史あるモバイルPCの場合もChromebookの場合も極めて重要だ。
モバイルクライアント購買時における選択基準で必ずトップ3に入る“キーボードの良し悪し”はどうだろうか。日本語キーボードがどうしても必要なら正式な国内販売がされておらず日本語キーボードのないChromebook 11を選択することは不可能だ。
一方、英語キーボード配列にはチョットこだわりがあり、QWERTYナチュラルなキーボードが好きな人は、英語キーボードを無理やり日本語化し、多少の変態キートップも存在するAcer Chromebook C720の日本語キーボードには違和感を覚えるかもしれない。
Chromebook 11はシンプルな発想のChromebookのコンセプトをストレートに表現したようなハードウェアなので、入出力端子もそっけないほどシンプルだ。USB 2.0端子が2個だけで、Acer Chromebook C720には標準装備のUSB 3.0もHDMI端子もSDメモリーカードスロットも、ケンジントンロックもなく、ビデオ出力は充電用のmicroUSB端子を兼用する。
唯一、充電のためのポートはユニークな入力端子ではなく、スマホやタブレットと同じmicroUSB端子を使用する。付属するコンパクトなUSB・ACアダプターのスペックは出力5.25V=3.0Aだ。これなら充電時間はかかってもスマホやタブレット用の低電力USB・ACアダプターでも充電ができそうだった。
昨今のタブレットなどを見慣れていると、Chromebook C720の液晶パネルはどことなく少し曇ったような感じがしてしまう。周囲の環境変化の幅が広いモバイル環境では液晶パネルの品質は重要だ。
実際にChromebook C720とChromebook 11の液晶を同じ角度に広げて比較してみた。撮影結果からも分かるように、HPのChromebook 11のIPS液晶はAcerのChromebook C720に比べて圧倒的に繊細。にじみもなくきれいで、もちろん動画再生でも問題なかった。
(次ページに続く、「やっぱりACアダプターは軽い方がいい!」)
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