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この冬のタブレット有力候補

東芝がワコムと融合! 新Windowsタブの心地いい手書きをチェック

2014年12月05日 08時00分更新

文● 林佑樹

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専用デジタイザーペン。右はペンクリップホルダーにセットしたところ

 東芝がdynabook Tab S68/S80/S90の特徴として強くプッシュしているのが、付属の専用デジタイザーペンだ。冒頭でも触れたようにワコムが開発したアクティブ静電結合方式を採用し、2048段階の筆圧検知に対応。加えて東芝独自の技術で、太さ0.2mmの線でもペン先とカーソル位置がズレないという。

抵抗値の異なる替え芯も用意している

 抵抗値を鉛筆などを使用している感覚に近くしたり、パームリジェクションに対応させるなど、手書きでのメモをかなり意識している仕上がりだといえる。

ホバー性能は約12mm。この状態になるとパームリジェクションが自動的にオンになるようだ(明確に切替がわかるアプリケーションが望まれる)

画面端での挙動はやや独特。画面端までポインティングできるのに加えて、写真の位置でもポインターが追従。そのため、スクロールバーなどペン先で操作しにくかった部分が改善されている

 実際に操作してみた限りでは、ポインターのズレはなく、また抵抗もほどよく、これまでのタブレットでは失敗しがちだった殴り書き気味のメモにも耐えてくれた。手書きメモのしやすさは、ここ最近のタブレットの中で群を抜いている。

「Painttool SAI2」でテスト。6000×6000pixelデータ作成時点でメモリー使用率は80%。下書きと下塗り程度までは耐えるだろうか

雑に書いたが、カーソルがすいすいと追従したのに加え、ほどよい抵抗感で書き心地は良好だった

筆圧テスト。取得漏れやひっかかりもなし

入り抜きの連続テスト。入りの際に筆圧がやや高く感知された感があるが、抜きはスムーズで向きがズレたり、筆圧変化にも妙なところはナシ

 なお、Windowsエクスペリエンスインデックスを試したところ、プロセッサー性能はそこそこ、グラフィック性能は弱いという、2013年のWindowsタブレット群と同様の結果が出た。ゲーム用途としては、プレイできるタイトルはかなり絞られるだろう。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。左は8型の「S68」、右は10.1型「S80」。WIN SCORE SHAREで計測し、結果を表示した

「手書き」重視ならオススメ

 試作機による簡易的なチェックになったが、それでも十分書きやすく、イラストだけでなく手書きメモにも注力しているのがわかる仕上がりだった。試作機にはインストールされていなかったが、手書きノートアプリ「TruNote」も期待できる。タブレット自体の性能に尖った部分はないものの、ペン入力だけでも本製品は魅力的だ。

 発売は12月末となっている。手書きに重きを置くのであれば、dynabook Tab S68/S80/S90を有力候補としてこの冬のタブレット選びを考えてみてほしい。




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