東芝が11月19日に発表したWindowsタブレット、10.1型の「dynabook Tab S90」と「dynabook Tab S80」、8型の「dynabook Tab S68」の3機種。「dynabook Tab S80」に専用Bluetoothキーボードが付属するモデルが「dynabook Tab S90」なので、8型と10.1型がそれぞれ1機種ずつ登場した形となる。
その特徴は、ワコムのアクティブ静電結合方式を採用したデジタイザーペンだ。東芝の技術も加えることで、正確にペン先の位置を取得できるという。タブレットと筆圧検知対応ペンの普及、対応アプリの増加により、手書きメモはデジタルデバイス上でも一般的になってきた。
dynabook Tab S68/S80/S90は「紙に走り書きするような入力感」を発表段階からプッシュしている。ASCII.jpでは試作機をいち早くチェックできたため、今回は試作機ベースでのインプレッションをお送りしていこう。
dynabook Tab S68/S80/S90は、サイズや重量の違いはあれど、ベーススペックは共通している。CPUはAtom Z3735F(1.33GHz/最大1.83GHz)で、メモリーは2GB、ストレージは64GBだ。OSはWindows 8.1 with Bing(32bit)。現時点では想定価格が公表されていないが、だいぶ手の届きやすい価格帯の製品になると思われる。
スペックは共通する部分が多いため、ここではdynabook Tab S68を中心にチェックしていく。繰り返しになるが、試作機のため製品版とは異なる点があるほか、チェック中には挙動があやしい部分もあった。そのため、製品版でのレポートは後日またお届けすることになるだろう。
スタンダードなタブレットビジュアル
8型のdynabook Tab S68は、約132mm×210.7mm×9.6mm、重量395g。ボディはサテンゴールドで、しっとりした雰囲気を感じる。形状はよくあるタブレット的で、フロント部はフルフラット、背面はラウンドフォルムになっており、ややゴツかった以前の「dynabook Tab VT484」と比べるとすっきりした印象を受ける。
カタログスペックによると、パネルは8型で解像度1280×800ドットのTFTモニターを採用。試作機を見るに十分な視野角があり、これまでのタブレットと違和感なく画面を見ることができるだろう。Atom Z3735F(1.33GHz/最大1.83GHz)、2GBメモリー、64GBのストレージなど、このあたりは他メーカーとあまり差はない。IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0に対応するほか、GPSや電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサーを備える。
バッテリー駆動時間は約7.5時間(JEITA 2.0)。8型としては平均的だが、充電時間は電源オフ時で約6時間、電源オン時で約8時間とあり、低価格相応な部分も見受けられる。
(次ページ、「殴り書きメモにも耐える!」に続く)