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増えても管理の手間がかからないクラウドインザボックス

ニュータニックスが訴える「インフラのシンプル化」の価値

2014年11月19日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月18日、ニュータニックスは事業戦略説明会を行なった。米ニュータニックスのサディーシュ・ナイル氏は、統合型インフラのコンセプトを改めて説明し、クラウド時代における製品の優位性をアピールした。

複雑化するITインフラを解消するニュータニックス

 仮想化を前提にサーバーとストレージなどを統合したインフラアプライアンスを提供するニュータニックス。同社の「Nutanixバーチャルコンピューティングプラットフォーム」は、汎用ハードウェアと独自のファイルシステム、統合型の管理インターフェイスを組み合わせることで、高い拡張性と管理性を実現。最近は、同様のコンセプトを持つ「VMware EVO:RAIL」が登場したことで再度注目を集めている。

 米ニュータニックスのワールドワイドセールス&ビジネスディベロップメント、シニアヴァイスプレジデントサディーシュ・ナイル氏は、同社の製品コンセプトが生まれた背景には複雑化したIT環境の現状があると指摘した。

米ニュータニックスのワールドワイドセールス&ビジネスディベロップメント、シニアヴァイスプレジデント サディーシュ・ナイル氏

 ナイル氏は、1990年代に検索エンジンとして一世を風靡したAltavistaと検索窓のみのGoogleを比較。また、ケーブルがまさにスパゲッティ状態になったデータセンターを示し、ITの分野にもシンプルさが必要だと訴えた。「今のCIOは、ストレージやファイアウォール、ロードバランサーなど、さまざまなハードウェアを選定し、ネットワークで接続しなければならない。時間と手間をかけなければならないのが現状だ」(ナイル氏)。

さまざまなメニューを盛り込み過ぎたビフォーGoogleの検索エンジン「AltaVista」ケーブルの複雑に絡まりあうデータセンター

 とはいえ、セキュリティやコントロールという観点で、パブリッククラウドがすべてのニーズを満たすとは限らない。そこで、ニュータニックスはオンプレミスとクラウドのよい部分を組み合わせるというアプローチを採用した。クライアント/サーバー型システムから仮想化の時代へ、さらにクラウド世代に移る中、幅広いプラットフォームを扱える拡張性の高いプラットフォームが必要になる昨今、「FacebookやGoogleなどのメンバーが、AWSのシンプルさやメリットをデータセンター内で実現できないかを考えた」というのが元々のコンセプトというわけだ。

高い拡張性とシンプルな管理性を同居

 こうした複雑性を抜本的に解決するために作ったのが、Nutanixバーチャルコンピューティングプラットフォームになる。汎用x86サーバーとストレージを統合した高密度なハードウェアプラットフォームに、Googleのような拡張性の高いファイルシステムを載せる。スナップショットやクローニング、重複排除、DRなどストレージの機能はすべて盛り込む。しかし、アプリケーションやハイパーバイザーには一切変更加えないで使えるというのが、ニュータニックスのコンセプトだ。

 そして、高い拡張性も大きな売り。ナイル氏は、「ノードを追加するだけで、I/Oと容量を増やせるクラウドインザボックスだ。ノードは無停止で増やすことができ、すでに2000ノードを展開しているところもある」とアピールする。一方で、運用管理は徹底的にシンプル化。「通常はサーバーも、ストレージも、ネットワークも別々の管理が必要だ。しかし、われわれは1つのインターフェイスに管理を収斂させている」(ナイル氏)とのことで、“Software-Defined”で管理の統合化、自動化を実現しているという。

ノードを追加するだけというシンプルな拡張インフラの運用管理や自動化を一望できるダッシュボード

 日本でも導入事例が増えてきた。ヤフージャパンやKDDIのほか、11月4日にはNTTスマートコネクトのクラウドサービスで採用されたことも発表された。パブリッククラウドとの連携も強化しており、AWSやGoogle、AzureなどのクラウドへのバックアップやDR、モビリティなども実現するという。

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