2台持ちはもう古い!?
SIMフリー端末+格安通話SIMで「楽天モバイル」が台風の目に
「ZenFone 5」は端末価格が安いだけでなく、楽天モバイルが提供する音声通話付き格安SIMサービスを利用することで毎月の通信費をかなり安く抑えられるというメリットがある。しかも掲載した表のように、毎月の利用料金や通信容量が異なる4種類のプランが用意され、利用スタイルに合わせて選択できる点が魅力なのだ。今回の記事を読んでいくと、楽天モバイル自体がそもそも魅力に溢れるサービスだと気が付いてもらえるだろう。
「楽天モバイル」音声通話付き格安SIMサービス の提供プラン |
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種別 | ベーシックプラン | 2.1GBパック | 4GBパック | 7GBパック |
月額料金 | 1250円 | 1600円 | 2150円 | 2960円 |
高速通信容量 | なし | 2.1GB | 4GB | 7GB |
通信速度 | 200Kbps | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps (制限時は最大200Kbps) |
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通話料 | 20円/30秒 | |||
SMS通信料 | 受信:0円/通、国内から国内への送信:3円/通、国内から国外への送信:50円/通 | |||
初期費用 | 3000円 | |||
SIMカード | 1枚(標準/マイクロ/nanoから選択) | |||
通信速度規制 | 3日間で360MB | 3日間で1.2GB | ||
制限解除オプション | 300円/100MB | |||
最低利用期間 | 1年 |
※価格はすべて税別
※さらに毎月3円のユニバーサルサービス料が加算される
簡単に説明すると、毎月のデータ通信量がそれぞれのプランに定められている“高速通信容量”を超えない限り、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速な通信が可能だ(ベーシックプランを除く)。容量をオーバーするとその月の最後の日まで通信速度は最大200Kbpsまで低下するが、データ通信と音声通話は行なえる。通信速度が低く制限されているときは、100MBあたり300円(税別)の容量追加パックを購入することで、高速通信を一時的に利用可能ということだ。
音声通話も可能な格安SIMサービスに注目している方なら、掲載した表を一目見ただけで、他社サービスと比べて料金が安価なことがお分かりいただけるだろう。まず、もっとも安いベーシックプランは月額1250円(税別)で、他の大手には競合できるような高速通信容量なしのプランはない状況だ(2014年11月12日現在)。月額1600円(税別)のプランについては他社サービスでは容量が2GBであるのに対し、楽天モバイルでは2.1GBと100MB多い。
また4GB パック(2150円/税別)と7GB パック(2960円/税別)についても、業界最安値だ。SIM受け取りから12ヵ月の間に解約してしまうと契約解除料9800円(税別)が発生するが、最低利用期間の長さについては標準的だろう。
月額1250円の「ベーシックプラン」はこんな人にオススメ
楽天モバイルの4プランの中でも、特に注目したいのは「ベーシックプラン」と「7GBパック」だ。
まずベーシックプランは、通信費を安く抑えたいライトなユーザーに向いている。三十代〜四十代の読者なら、ご両親やお子さんに利用してもらうプランとして検討してもいいだろう。WiMAXなどのモバイルルーターを持っている人も乗り換えをオススメしたいところ。
高速通信を利用するには容量追加パックの適用が必要となるが、外出先でメールやSNSを使う程度であれば最大200Kbpsの通信速度でも十分。アプリのダウンロードや動画の視聴などは、自宅や職場のWi-Fi環境を利用することで問題なく運用可能だ。何より月額料金がたった1250円(税別)ですむのはありがたい。
「ベーシックプラン」をオススメしたいユーザー
- 毎月の通信費をできるだけ安く抑えたい
- ネットの利用は自宅や職場が中心
- WiMAXなどのモバイルルーターを持っている人
- 自分から電話をかけること(発信)は少なめ
- 今まで使っていた電話番号を使い続けたいが、フィーチャーフォンとスマホの2台持ちは面倒
また楽天モバイル自体は、MNPを利用することで、今まで使っていた電話番号をそのまま使い続けられるのも魅力のひとつ。これまではASCII.jpでも月額料金を安く抑えるためにフィーチャーフォンとスマホ/タブレットの2台持ちをオススメしてきたが、これからはMNPで移行し、音声通話付き格安SIMサービス、つまり楽天モバイルでの運用が最適解となるだろう。キャリアメールは使えないものの、電話番号に紐付いたSMSや、LINEなどのSNSアプリ、Gmailなど通常のメールで十分代用できる(今やキャリアメールが使えないと困るという場合のほうが減っているはず)。なんと言っても端末が1台ですむのは最大の魅力だ。
月額2960円の「7GBパック」は、
ネット活用派のヘビーユーザーにオススメ
ネットを頻繁に利用する人には、「7GBパック」をオススメしたい(月額2960円/税別)。通信容量が7GBもあれば外出先でもヘビーに使えるほか、モバイルルーターの代わりにほかの端末からモバイル回線を利用するテザリングにも向いている。NTTドコモの通信回線を使っているために回線の品質はまったく同じであるにも関わらず、NTTドコモの標準的なプランよりも格段に安く運用できるのだ。
テザリングに関しては、NTTドコモ端末の場合MVNOのデータSIMや音声SIMを挿しても利用できず(端末側でNTTドコモのテザリング用APN設定に強制的に切り替えるため実質的に不可)、SIMフリー端末しか行なえない。ZenFone 5+楽天モバイルなら、モバイルルーターを持ち歩かずに済むようになる。
「7GBパック」をオススメしたいユーザー
- 外出先でもネットをバリバリ使いたい
- テザリングを使って、
PCやタブレットなどほかの端末でも回線を利用したい - 大容量の高速回線をできるだけ安く使いたい
- モバイルルーターとスマホを1台にまとめたい人
もちろん、「2.1GBパック」「4GBパック」も十分お得で利用価値は高い。ユーザーそれぞれの利用用途に合わせて、最適なプランを選んでいただきたい。