2014年10月29日、楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズは、格安通話サービス「楽天モバイル」を発表した。
NTTドコモのLTE網を利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスとして、SIMフリー端末と音声通話対応のSIMカードのセット、音声通話対応SIMカード単体の2サービスを提供する。SIMフリー端末第1弾はASUS JAPANのAndroidスマホ「ZenFone 5」。
発表会では、楽天の三木谷 浩史 代表取締役会長兼社長が登壇。日本の携帯電話料金が主要国で2番目に高い点に触れ、「楽天モバイル」では月額料金が約1/3の月額2200円できると説明。月額料金1600円/2.1GBの「2.1GB パック」と、「楽天でんわ」の30秒10円プランで月間30分通話した場合を想定しており、携帯電話会社の通話定額サービス(6500円、データ通信2GB)を利用している場合に比べ、4300円程度の節約になるとした。
また三木谷社長は、2014年12月に第2弾端末、2015年2月に第3弾端末を計画しているほか、今後登場の各種端末で3〜4年間の販売目標台数として1000万台を掲げた。ただし独自端末は検討しておらず、「餅は餅屋、楽天モバイルが普及すれば、端末メーカーにカスタマイズをお願いすることはあるかもしれない」としていた。
SIMフリー端末第1弾は、ASUS JAPAN「ZenFone 5」
SIMフリー端末第1弾は、ASUS JAPANのAndroidスマホ「ZenFone 5」(関連記事)を採用。一括価格は2万6400円(税別、支払い方法はクレジットカードのみ)。本日より予約受け付けを開始し、楽天モバイルと同時申し込んだユーザーには端末発売日の11月8日より手元に届く予定(MNPは11月6日より受け付け)。毎月の料金は、楽天モバイル 通話SIMの各種プランおよび通話料20円/30秒が適用される(別途、初期費用3000円)。最低利用期間は12ヵ月間。
また端末には、無料通話・メッセージアプリ「Viber」、低価格電話サービスアプリ「楽天でんわ」、日本語入力システム「ATOK」をプリインストール。
Viberは、アプリをインストールしているユーザー同士であれば、無料で音声通話やビデオ通話が可能。さらに、キャンペーン期間限定で固定電話への通話が無料となる(国内のみ)。楽天でんわは、基本料金無料で、「30分0円プラン」(通話時間が3分以内まで料金0円、3分を超える電話は20円/30秒)、「30秒10円プラン」を選択できる通話アプリおよびサービス。
「ZenFone 5」の主なスペック | |
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メーカー | ASUS JAPAN |
ディスプレー | 5型IPS液晶、ゴリラガラス3、アンチフィンガープリント |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約72.8×148.2×10.34mm |
重量 | 約145g |
CPU | Snapdragon 400(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GB) |
OS | Android 4.4.2 |
無線LAN | IEEE802.11n |
カメラ画素数 | リア:約800万画素/イン:約200万画素 |
GPS | GPS (GLONASSサポート) |
センサー | 加速度センサー/電子コンパス/光センサー/近接センサー/磁気センサー |
インターフェース | microUSB |
連続待受時間 | 約395時間 |
連続通話時間 | 約20.6時間 |