「楽天モバイル」なら、安定のNTTドコモ回線でネットをサクサク使える!
ここで楽天モバイルのデータ回線について説明しておこう。楽天モバイルはNTTドコモのLTE(Xi)回線をレンタルして使っている「MVNOサービス」のひとつ。エリアの広さや通信のつながりやすさ、あるいは通信速度などの品質については、NTTドコモとまったく同じなのだ。ただし通信を処理するサーバーについては楽天モバイルが管理するため、利用者の数や時間帯によって通信速度が上下する場合もある。
「2.1GBパック」と「4GBパック」、「7GBパック」では、高速通信を利用できる容量が決められている。それぞれどの程度ネットを利用できるのか、わかりづらい部分もあるだろう。楽天ブロードバンドのサポートページを参照してみると、「2.1GBパック」の場合で300文字程度のテキストメールなら約42万通、データ回線を利用したIP電話なら約65時間もの通話が可能とされている。データ量の大きい高画質動画を毎日視聴するというのは厳しいが、テキスト主体のメールやSNS、またウェブページを閲覧したり、ゲームなどちょっとしたアプリを使う程度なら問題ない範囲だ。
なお、NTTドコモのスマホ/タブレットや国内で販売されているSIMフリー端末で楽天モバイルのSIMカードを使う場合でも、アクセスポイントの設定を行なえばOKだ。Androidの設定画面がよくわからない場合は、Google Playで公開されている「楽天モバイルSIMアプリ」を使うと便利だ。NTTドコモやアップルのiPhone/iPadではAPN構成ファイルをインストールする必要があるが、作業は難しくない。
格安SIMサービスとしてはかなり速い!
「4GBパック」プランで実際の通信速度をチェック
次に、楽天モバイルのLTE通信速度計測結果を紹介しよう。テストに利用した端末は楽天モバイル版「ZenFone 5」で、速度の計測には「Speedtest.net」を使った。都内3ヵ所でLTE通信速度を計測した結果は以下の表のとおり。なお、通信速度は利用日時や場所にとって大きく変化することが多いため、あくまでも参考程度にとどめていただきたい。
楽天モバイル「4GBパック」高速通信利用時の計測結果 | ||
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計測場所 | 下り速度 | 上り速度 |
JR新宿駅南口 | 19.3Mbps | 18.4Mbps |
JR飯田橋駅周辺 | 9.2Mbps | 14.76Mbps |
JR秋葉原駅電気街口 | 18.72Mbps | 6.8Mbps |
下り(ダウンロード時)の最高速度は19.3Mbpsで、格安SIMサービスとしてはかなり速い。サービスが開始されたばかりでまだ利用者が少ないためかもしれないが、月額1600円(税別)でこれだけの速度が出るのなら、利用する価値は十分ある。「2.1GBパック」や「7GBパック」でも、同レベルの速度を期待できるだろう。
容量が設定されているプランではデータ量がオーバーすると、その月が終わるまで通信速度が200Kbpsに制限されてしまう。「ベーシックプラン」であれば、常時この速度だ。下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの速度と比較すると、まったく使えないように感じる人もいるかもしれないが、実際には、テキスト主体のメールやウェブページなら表示にかかる時間はごくわずかだ。
TwitterやFacebookなどのSNS、あるいはLINEなどのコミュニケーションツールやパズドラといったゲームなどでは、元から少ないデータ通信量で楽しめるように設計されているため、ストレスを感じることなくアプリを利用できる。動画の視聴や画像を多用した重いウェブページの閲覧には厳しいが、ライトな使い方であればまったく問題ない。
200Kbpsの低速通信時にどうしても高速に通信を行ないたい場合は、100MBの容量を300円(税別)で追加できる「容量追加パック」を利用するといい。追加した容量ぶんを消費するまで、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速な通信を使えるようになる。容量追加パックの購入には、専用アプリ「楽天モバイルSIMアプリ」を使うのがもっとも手軽でおすすめだ。