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スマホで始める「音楽アプリ部」 第60回

「ドラム系のアプリを試したけど、どれもいまいち」と思った人にこそ

スマホでドラムを叩きたいなら、このアプリが決定版かも!?

2014年10月12日 12時00分更新

文● ノッツ

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その音色はまさに“Real”
練習モードはもちろん、楽曲に合わせて叩くこともできる

基本画面。ズラッとドラムセットが並び、叩けるパッドは実に13ヵ所。勿論マルチタッチにも対応。反応もいいので気持ちよく叩ける! 上の録音ボタンを押せば、演奏の記録も可能です

ノッツ さっそく触ってみますが……おぉ、これは反応がいい! タップしてすぐに音が出るし、連打してもつっかかることがない! さらには、音もすごく生っぽいですね……あ、出音はスタジオ録音クオリティなんだ、だからか! なるほど、これは爽快ですね〜。実際のドラムとは違って指を駆使して叩く形になりますが、実物に迫る操作感・演奏感だと思いますよ。

ちなみに左上の矢印グルグルマークを押せば、タムの並び・ハイハットの位置が左右入れ替わります。叩きやすい方をセレクトしましょう

アンぽん 13ヵ所も叩ける所がありますからね。ライド・シンバルはカップ付近を叩くとちゃんと音が変わりますし、設定でスネアもリムショットが鳴るようにもできるので、演奏の幅もすごく広いんです。それに、上のシンバルマークをタップしてみてください。一部のパッドを入れ替えることができます。

パッドセットアップ画面。スモールクラッシュ、セカンドクラッシュを別のタイプのシンバルに変えたり、バスドラムの片方をカウベルやタンバリンなどに入れ替えられます

入れ替えてみたところ。タンバリンでポップさを演出したり、チャイナシンバルのシャーン! という音で印象的なアクセントを表現することもできるように

ノッツ これはうれしいですね! 僕の好きなバンドってよくタンバリンが鳴ってることが多いので。シャンシャンシャン! ドンパンドドパン! うーん……黙々と好きなように演奏しているのも楽しいんですけれど、どうせだったらもっと演奏がうまくなりたいですね。

アンぽん そんなあなたの為に、いろんなリズムを学べるチュートリアルモードがありますよ! 上の再生マークをタップして、「LESSONS」をタップしてみてください。ファンクやヒップホップ、ヘビーメタルまで……いろんなジャンルのリズムのお手本を叩いてもらって、練習ができるモードです。演奏の上達はもちろん、自分には馴染みのなかったリズムパターンを新しく知るチャンスですよ。

チュートリアルモード。60パターンもの練習リズムから選べる。再生ボタンを押すとそのパターンを延々と自動演奏してくれます

大学帽ボタンを押すと、最初にお手本が再生されたのちに、叩く所が光る練習演奏モードに。いろんなジャンルのリズムを自分に取り込んでいけそう!

ノッツ 懇切丁寧に教えてくれますね〜。今の自分のリズムの引き出しだけだと、ワンパターンになりがちだったんですが、このモードでいろんなリズムを知ればもっと演奏が楽しくなりそうです……! ああ……でも、段々上達して楽しくなってきてもドラムだけを淡々と鳴らすのは寂しいぞ……。

アンぽん そこも大丈夫! 最初から12通りのバッキングトラックが内蔵済みです。再生マークをタップして「LOOPS」を選択すると、各ジャンルの伴奏が流れるので、それに合わせてドラムをプレイできます。さらに! 「SONGS」を選択すれば、スマホに入れている音楽を鳴らすこともできるので、好きなアーティストの曲に合わせてドラムを演奏することだって可能なんです!

12通りのバッキングトラックがプリセットされています。試しにロックを選択すれば、小気味いいエレキギターサウンドが再生され、気持ちよくドラムを伴奏することができました。なにより、寂しくない!

スマホ内の楽曲に合わせて演奏できるのもうれしいところ。でも、B'zに合わせて演奏するのはかなり難易度が高そうですけども……

ノッツ これは楽しい! 特にSONGSモード、いいですね。スマホで好きなアーティストの演奏を聴いてるとき、気づいたらこう、スティックを振るフリをしてエアドラムをしてる時とかよくあるんですが……このアプリだとエアじゃなくて本当にドラムを叩くことができるんですね!

アンぽん 以上、Real Drumでしたが……どうでしょう。スタジオにある本物のドラムまではいかないまでも、ドラムを叩く楽しさはこのアプリでも十分体感できたのではないでしょうか。

ノッツ 音もいいし、まさしく“Real” Drumですよ! タップ反応のつっかかりも少なくて、演奏してて盛り上がった気持ちに水をさされることもなく、気持ち的には本物のドラムを演奏しているような感じでしたよ。指をパタパタさせて、指ならではの演奏をするのも楽しいですし。

アンぽん うんうん。このクオリティなら、ドラムが置けない小規模なステージで生ドラムの代わりにこのアプリでライブを……というのもアリなんじゃないでしょうか!

ノッツ とにかく、今後ふとドラムが叩きたくてしょうがなくなった時は、まずはこのアプリを起動しようと思います!

アンぽん よかったよかった。爽快なドラムプレイで気分も晴れやかになったところで、仕事に戻りましょうか!

ノッツ はっ、今気付いたけれど、このアプリのチュートリアルモードは生ドラムの練習としても滅茶苦茶便利なのでは……!? こうしちゃいられない、ドラムスティックとスマホを持ってスタジオへGOだッ!!

アンぽん 仕事はどうするんだよ! ドラム叩くのが気持ちいいとか言っておきながら、結局現状からの逃避行動じゃねーか! ……そんなこんなで、今回はこんな感じで。

ノッツ

著者近影

 自宅録音ひとりバンドKNOTSとして地元の工場で働きつつ細々と音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや突如、漫画家になる。音楽誌サウンド・デザイナー、月刊IKKI(小学館)、まんがタイムきららMAX(芳文社)などでマンガ連載、現在までに単行本3冊発表。ごくまれに、音楽ライブ活動もする。

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