今回はちょっと猫の顔を集めてみた。ちょっと引いて背景を入れて猫のいる風景を撮ったり、猫の仕草を撮るのもいいけれども、顔のアップというのも捨てがたい。猫の顔や表情って千差万別だもの。
冒頭写真はうちの比較的近所にいる地域猫。ふてぶてしい顔付きと、カメラを向けるときちんと正面を向いてにらみつけてくれるから楽しい。
顔もきれいに左右対称だから正面からの顔が似合うのだ。キリッとしてる。
ちなみに、人が近寄っても撫でても逃げないけど、かといって人に媚びを売ったりはしないヤツで、無愛想だから「ごんべえ」と名付けられた。なぜ無愛想だと「ごんべえ」なのかはナゾ。
猫の顔をアップで撮るときはちょっと離れたところから望遠で撮るといい。どのくらい大きく撮れるかはレンズにもよるけど(大きく撮ろうと近づきすぎるとピントが合わなかったりするから)、手持ちのカメラと相談して。
顔に日差しがあたってると、キリッとする。この猫は顔の左半分だけ日陰になってたのでそれを生かして、中心を少しずらして撮ってみた。
日差しが当たってるから目がギリギリまで細くなってて猫っぽい。顔に影が落ちてるのは、この猫が低木の下に隠れてたから。望遠だとちょっと離れてても正目から撮らせてくれる。
ぐっと近寄って撮る時はピントに注意。
この猫はアスファルトの上にヘチャっと寝てたので、こちらもギリギリまで姿勢を低くして、カメラを地面ギリギリにおいて狙ってみた。
近距離でアップで、一眼レフやミラーレス一眼で撮ろうと思うと、ピントがシビアになる。この写真をみると、左目にピントが合ってるけど、鼻はボケてる。このくらいシビアなのだ。
こちらは、鼻にピントが合った例。普通のカメラは手前にある方にピントを合わせようとするのでこうなるのが普通だ。猫の顔って立体的で縦に長いからね。
だから、確実に目に合わせるときは、AF測拠点を自分で指定してやり、確実に合わせに行く必要がある。
(次ページに続く、「ちゃんと瞳にピントを合わせれば周囲の景色も映り込む!」)
この連載の記事
-
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 - この連載の一覧へ