弥生は、請求書管理のクラウドサービス「Misoca」を手掛けるスタンドファームと11月から事業提携をスタートすると9月24日に明かした。Misocaは請求書・見積書・納品書の作成、管理、郵送代行までをクラウド化して提供しているベンチャー企業で、現在は15000を超える事業者が利用し、毎月15億円以上の請求書が作成されているという。
9月24日に東京・港区の虎ノ門ヒルズで開催された「第2回 TOKYO イノベーションリーダーズサミット」内のテーマ別セッションで、弥生の岡本浩一郎社長と「Misoca」を運営するスタンドファームの豊吉隆一郎社長がそろって登壇し、提携について語った。
具体的な提携内容は、Misoca上で作成した請求書データを、弥生が今年7月から開始した新サービス「YAYOI SMART CONNECT」を介して、弥生シリーズに自動で取り込めるようになるというもの。対象となる弥生製品は「やよいの白色申告 オンライン」、「やよいの青色申告 オンライン(今秋サービス開始予定)」、デスクトップの「弥生会計」と「やよいの青色申告」だ。
ただ、弥生ではすでにデスクトップアプリケーションの「弥生シリーズ」で「やよいの見積・納品・請求書 14」を発売しており、ある意味で競合するサービス事業者との提携となる。
この点について、弥生の岡本社長は「今の段階でいうと、一緒にやったほうがいいなということです。我々にない価値を提供するからこそ、協業できるんです」と、スタンドファームがこの先、1年2年でさらに進化を遂げていくという前提での提携だと話した。一方、スタンドファームの豊吉社長はベンチャーだからこそ大きなリスクが取れるとし、「我々は一気に10年先、20年先という未来だけを狙ってピンポイントで勝負していけるというところで、(弥生とは)バッティングしないと思っています」と語った。
TOKYO イノベーションリーダーズサミットは、大企業と有望ベンチャーの提携機会を設けることを目的とした経済産業省後援のイベントで、今回のセッションの題目は「ベンチャーと大企業の連携による破壊的イノベーション」。「セガネットワークス×gumi」「三越伊勢丹HD×Origami」「弥生×スタンドファーム」の3組、計6人のパネリストが実際の提携事例の実態を語った。
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