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机もコップも雑誌もクリップ挟めばドラムキットに

潜在ドラマー狂喜!? なんでもドラムになるデジタル楽器CLIPHIT

2014年09月27日 12時00分更新

文● 四本淑三

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「PEDAL 2」用のペダルは必須!

 さて、オプション扱いのPEDAL 2端子につなぐフットペダルですが、これはあった方が良いです。いや、ドラムキットとして叩きたい方には必須でしょう。

 たとえば、PEDAL 2のペダルを踏んでCLIP 1を叩くとクローズハイハット、離すとオープンハイハットの音が鳴ります。またペダルだけを踏むと、ハイハットのペダル音(ハイハットが閉じる際の音)がします。

 つまり、CLIP 1には3種類の音が仕込まれているわけですが、PEDAL 2にペダルをつながないと、クローズハイハットの音しか出ません。

 さらに、音色セットの「ROCK 3」には、PEDAL 2にもバスドラムが割り振られていて、PEDAL 1と合わせてツーバスが可能になります。オプションのフットペダル「PS-3」の実売価格は1200円前後です。これを使わない手はないでしょう。

「PEDAL 2」の入力端子は本体左側面にあります。そのほか左側面には、ヘッドホン端子(ステレオミニ)、全体の音量を調節するボリュームがあります。AUX IN端子(ステレオミニ)に音楽プレイヤーを接続すれば、本体スピーカーやヘッドホンで曲を聴きながら演奏できます

 CLIPHITは、潜在的ドラマー層の練習用としても良いと思いますが、たまご型の親しみやすい形や、使いやすい操作系などから、これまでにない幅広い層に使って欲しいというメーカー側の意図が伝わってきます。CLIPHITは音楽人口の底辺を伸ばして、三角形の頂点を高くするための製品だろうと思います。

 真面目にドラムを練習したい人や、テクノ系の方々のライブグッズにもよろしいと思いますが、間違いなく子供にもウケまくるでしょう。その代わり、親はうるさいのを我慢しなければなりませんが、潜在的ドラマー層がうるさいのはやむを得ないのです。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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