バックライト消費電力を大幅低減、
高色純度および高色再現性(NTSC比120%)も
シャープ ディスプレイ開発本部副本部長兼デバイス技術開発センター所長の伴厚志氏によれば、「カラーフィルター、偏光板を使用しないためバックライトを高効率で利用可能で、液晶ディスプレイに比べて2〜3倍の光学効率を実現しており、バックライト消費電力を大幅に低減できる。
カラーフィルターを介さない3原色バックライトを活用するため、高色純度とともに、NTSC比120%という高色再現性を実現。さらに低消費電力も両立している。
表示色に応じてMEMSシャッターの
駆動スピードを落とし、消費電力を最適化
そして、MEMS-IGZOディスプレイの最大の特徴は、表示コンテンツのカラーに応じてMEMSシャッターの駆動スピードを落とすことで、消費電力を最適化できる点。これも低消費電力化に寄与する」という。
さらに外光下でも高コントラストで鮮やかに表示できること、高温下でも色再現性が維持できること、マイナス数10度の極低温下でも動画ボケがない表示が可能であるといった特徴も強調した。