シャープはIGZO技術を採用し、736ppiと超高精細なモバイル端末向けの液晶パネルを試作したと発表した。
今回試作されたのは4.1型でWQXGA(2560×1600ドット)の解像度を持つパネルで、同じ精細度で6型パネルを実現した場合、4Kパネルが可能としている。
現在一般的な液晶パネルは4.7型HD解像度(1280×720ドット)で約312ppi。市販されている製品では冬モデルのドコモ「ARROWS NX F-02G」の5.2型WQHD(2560×1440ドット)で564ppiのパネルなどがあるが、これらを大きく上回ることになる。
シャープによると、液晶パネルの高精細化技術では同社三重第3工場で採用しているLTPS(低温ポリシリコン)が得意としていたが、今回はIGZO技術を大幅に進化させることで画素密度の向上に成功した。今後はIGZO技術による高精細パネルを、亀山第2工場で生産できる体制を構築する予定で、4Kパネル搭載のスマホについては2016年頃の製品化を目指している。