見た目も機能も本格派
でもお気軽使用も可能なオリンパス「OM-D E-M5」
オリンパスの「OM-D E-M5」は、発売こそ2012年6月とちょっと古いが今でもれっきとした現行機。オリンパスのミラーレス一眼といえば「Pen」シリーズが人気だが、E-M5はミラーレス一眼ながらもEVFを内蔵し、一眼レフスタイルを採用した最初のモデルだ。
ラインナップに上位モデルの「E-M1」やエントリー向けの「E-M10」が出てきたため、最初期のE-M5はかなりお買い得感が高い。
12-40mm/F2.8(35mm判換算24-80mm)が付属するレンズキットは、レンズが高いため12万円前後だが、12-50mm/F3.5-6.3(35mm判換算24-100mm)が付属する標準ズームキットは8万円前後で入手可能。
また、14-42mm/F3.5-5.6(35mm判換算28-84mm)と40-150mm/F4.0-5.6(35mm判換算80-300mm)の2本が付属するダブルズームキットも8万円前後で購入できる。レンズ性能に多少の差はあるが、ダブルズームキットがコストパフォーマンスが一番高い。
ただし、12-50mm/F3.5-6.3は本体に合わせて防塵・防滴処理が施されているが、ダブルズームキットの14-42mm/F3.5-5.6と40-150mm/F4.0-5.6は未処理なので、防滴にこだわるなら12-50mm/F3.5-6.3一択になる。
レンズの大きさ的には12-50mm/F3.5-6.3は標準ズームながらも結構大きなサイズなので携帯性重視ならダブルズームキットに付属する14-42mm/F3.5-5.6のほうがコンパクトで持ち運びやすいだろう。
気軽さで人気のPenに比べてアイレベルファインダーしっかりと構えて撮るスタイルを求める人には大人気だ。一眼レフスタイルだから上級者向けな印象も強いが、見た目で選んでも十分お気軽に使えるようになっている。
機能面では今でも十分に一線を張れる性能を持っている。AF性能こそ最新モデルのE-M1に比べるとちょっと劣る面もあるが、よほどの速く動く被写体を追いかけるのでなければあまり気にするほどではない。
本機の撮像素子(1605万画素)はマイクロフォーサーズに準拠し、APS-Cサイズを採用するデジタル一眼レフに比べればAFが速い。エフェクト系の機能の充実やボディー内の5軸手ブレ補正、2軸の水準器やフルHD動画撮影機能など、実用性の高い機能はすべて揃っている。
感度別撮影サンプル
最高感度はISO 25600まで。ノイズはISO 1600あたりから発生しはじめるが、ISO 6400まではうまくノイズリダクションが効いているのであまり目立たない。
そのかわりにディテールへの影響が大きく、ISO 3200あたりから細部の再現性に影響が出はじめ、ISO 6400では細部の分解ができなくなってしまっている。
ISO 1600くらいまでは気にせずに使っても問題ないが、それ以上に感度を上げるときには注意が必要だ。
(次ページへ続く、「顕微鏡モードも使えるリコー WG-4 GPS」)
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