増える需要に対応するための
中小型ディスプレー生産体制を構築
同社ディスプレイデバイス開発本部 開発戦略統轄の今井明氏は、現在の中小型ディスプレーの生産体制について説明。
2017年における中小型ディスプレーは、スマホ、タブレット市場で1.7倍、車載、インフォメーションディスプレー用途で約1.4倍に伸長すると予測(いずれも2013年度比)。さらにスマホ、タブレット向けは高解像化が進むとしており、2017年においてはスマホの44%、タブレットの56%がフルHD以上の高精細タイプになっているという。
これを踏まえ、500ppiクラスのWQHD(2560×1440ドット)パネルは三重第3工場(多気町)で、400ppiクラスのフルHD(1920×1080ドット)パネルは亀山第2工場で生産を行なう体制を整えている。
現在の生産拠点は三重県にある三重工場と亀山工場、奈良県の天理工場、鳥取県の米子工場の4ヵ所で、米子工場以外は亀山工場から約1時間で行ける距離にあり、緻密な連携が可能であることを強調した。
また、同社の強みとして、「IGZO」「低温ポリシリコン」「アモルファスシリコン」という3つのプロセス技術を採用している点を挙げ、中小型デバイスの多様なニーズに対応できることを強調した。