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「洗濯機の常識を変える製品を投入できる」—ハイアールアクアセールス

2014年07月07日 19時00分更新

文● 大河原克行

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しっかりと洗うための技術「ツインパルセーター」

 洗濯の失敗をなくすために、ハイアールアクアセールスでは、3つのポイントで強化を行なった。

 ひとつは、洗浄力の基本となる、しっかりと洗うための技術である。

 それが、「ツインパルセーター」だ。

 洗濯槽の下部分に設置されるパルセーターは水の流れを強くし、これによって高い洗浄力を実現するものだ。従来は1枚の羽根で構成されていたパルセーターを、新製品では内側と外側の2枚に分割。これにより、内側のパルセーターで衣類の重みを受け止め、外側のパルセーターでダイナミックな水流を生み出すという機能分担を実現することができるようになる。

従来は1枚の羽根で構成されていたパルセーターを、新製品では内側と外側の2枚に分割。これにより、内側のパルセーターで衣類の重みを受け止め、外側のパルセーターでダイナミックな水流を生み出す

新開発のツインパルセーター

左がツインパルセーター。右が従来のパルセーター

ツインパルセーターと大型裏羽根によって実現される水流の違い

 1枚のパルセーターだと、洗濯物の重みが負荷となり、水の循環と衣類の撹拌に制限がかかるが、パルセーターを2枚とすることで、洗濯物の荷重を分散させ、外側のパルセーターの負荷を軽減し、回転力を維持できるというのが、ツインパルセーターの特徴だ。

 また、外側のパルセーターを左右非対称形状としたことにより、水の循環と衣類の撹拌を高め、上下洗い、左右洗い、押し洗いという3つの立体水流洗いが可能となる。さらに、パルセーター裏側の羽根の長さを約2倍としたことで、水路形状を改良。洗濯槽内の循環水量を、従来品と比べ約15倍となる最大流量約30L/分を実現。節水性と高い洗浄力を実現した。

パルセーターの大型裏羽根

裏羽根の大きさが従来製品と違うことがわかる

 特に昨今では少ない水で洗濯する洗濯機が多いため、衣類への負荷が大きいという課題もあったが、ツインパルセーターと大型裏羽根によって生まれる強い水流が、こうした問題を解決できるという。

 「高い洗浄力を維持しながら標準使用水量を約40L削減することで、約99Lという少ない水で洗濯ができる。これは、容量10kgクラスでありながら、5kgクラスの洗濯機と同等の使用水量。また、上からの循環水流による押し洗い効果や、洗いムラの軽減効果もあり、しつこい汚れもしっかりと洗い上げる」とする。

 従来の同社製品では、ランニングコストの61%を水道代が占めていたが、新製品ではこれを約30%削減できるという。

ツインパルセーターが動いている様子。モーターで動作するのは外周部

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